漁書日誌 3.0

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古書展

七夕・別離・雨を呼ぶ

しばらくバタバタしていたせいか、ブログもご無沙汰であった。先日趣味展もあったことだし、ということで、細かい印象は忘れたが買ったものくらいは記しておく。 まずは7月5〜6日と一般下見のあった明治古典会七夕古書大入札会。昭和20年代の三島由紀夫の手…

リブロでなく三省堂池袋

三省堂書店池袋本店古本まつり。もうこの季節になったか、という気もする。7月2日初日。仕事帰りに立ち寄り、閉店の21時まで2時間弱ほど見て回る。目録注文品もなくこれというのもなかったが、以下のようなものを購入。 覆面居士「波瀾曲折六十年」(大東書…

ぐろりや会

ぐろりや会古書展、初日。 用事があるついでに立ち寄り、30分ばかりザーッと見て、お会計。特にこれというものはなかったが、幾つか。 谷崎潤一郎「鍵」(中央公論社)重版凾100円 山口勝弘・清水徹「冷たいパフォーマンス」(朝日出版社)カバ帯印150円 塚原…

梅雨に入った窓展

暑い。もう梅雨は明けたのではないかという金曜日、窓展初日である。会場10時の5分前くらいに到着、すぐ開場。まずはあきつ書店の棚に向かう。 特にこれというものはないが、この安さならば買っておくか、ちょっと興味あるなというところを抱えていく。しか…

急ぎ足の和洋会

その日は急いでいた。金曜日である。13時15分バスタ新宿発の高速バスで山中湖の三島由紀夫文学館へ行く用事があった。その前、ほんの20分程度だが、和洋会の会場に立ち寄る。というのも、目録注文品があたったからである。 フランセス・イエイツ「薔薇十字の…

5月の暑い趣味展

趣味展である。久しぶり。今日は全国的に暑く、5月だというのに東京では最高気温30度。体感的にはそこまではという感じでもあったが、異様であるというほかない。9時45分くらいに到着、10時開場。 まず扶桑書房の棚へ。なんだか今日はやたら里見トンの著作が…

立ち寄り土曜

本の散歩展古書展。初日の昨日は仕事で行けなかったので、2日目の本日、ちょいと覗きに行く。もっとよく見れば細かいものがありそうであった1階ガレージだが、雑誌を2冊。その後、2階の会場にいき、ザーッと。注文品はない。今日は出版関係の回想録やら社史…

窓で學天則

もう1週間経過してしまったが、今月の12日は窓展の初日であった。どうしても書き上げなければいけない原稿があり、朝イチは諦め、夕方用事で都内に出るついでに会場に立ち寄る。17時半。閉場30分前である。これといったものは残っていないだろうな、いや残っ…

魯鈍な春

一昨日だったか、扶桑書房の目録速報が届いた。既に売り切れていたものもあったが、しかし、個人的にはこれというものを確保できた。小川未明の本、2冊である。これはこのブログでしばしば書いて来たことであるけれども、繰り返せば、例えば小山内薫の戯曲で…

花粉と開花

東京では最高25度近くまでいき、桜の開花が確認された今日。久々の趣味展である。9時40分過ぎに古書会館に到着し、一服してからやおら列に並ぶと踊り場あたり。その後も人は増え、会場間際には外にまで行列。いつもの光景である。ただし今日はいつもより気持…

千里眼で熱帯樹

3月1日、西部古書展へ赴く。予定であった。が、バタバタしているうちにギリギリになり、会場へ電話。閉場の18時に5分くらい遅れるが、注文品が当たっているのを確実に取りに行いたいのだが…と問い合わせると、18時10分には誰もいなくなりますから、というこ…

年明けからそして三島旧蔵書まで

正月があけてから、もう成人式も終わった。正月気分もすっかり抜けて、というか、ここ10年ほど季節感が希薄で、とりわけ今年などは年末の押し詰まった感じやら正月の気分やらも特になく、休みがあった分たまった仕事やらに忙殺される日々に自然と接続といっ…

後出し日曜

先週の週末に開催された五反田古書展、目録注文を2点ほどしていたのだが、電話をしたらハズレというので五反田には行かず、神保町に出てチラと扶桑事務所を覗き買い物し、田村の外ワゴンで文庫など買ってから銀座に赴いて高橋睦郎のイベントに参加、新詩集…

師走の古書

バタバタと貧乏暇無しの日々を過ごしているうちにあっと言う間に10日近く過ぎて仕舞った。どんどんと記憶も薄れていってしまうので、記録のためにも記しておく。 まずは先週の窓展から。 真龍齋貞水講演「夜嵐お絹」(中央新聞附録)明治35年7月第10回揃200…

中央線やら和洋会やら

「都市」1〜4号+別冊の5冊揃1500円 「岡上淑子全作品」(河出書房新社)カバ帯2000円 ユベルマン「イメージの前で増補改訂」(法政大学出版局)カバ帯2000円 11月24〜25日の中央線古書展で注文していた3点はすべてアタリ。どれも安い。都市出版社の「都市」…

勤労感謝の日の趣味展

今年最後の趣味展である。寝不足でグダグダであったが、今日はいつもよりも一寸早めに、古書会館に9時40分前には到着。それでも蛇行した列が出来ている。45分過ぎか、入口が開き、階下へ。10時開場。今日は祝日であるが、並んでいる人の数はいつもの趣味展と…

五反田新宿

まずは五反田へ向かう。五反田遊古会古書展。注文品はない。1階のガレージをじっくり見て行く。よく見かけるシェークスピア全集の端本に、なにやら「嘉香校正本」と手書きの帯が巻かれているものが10冊くらいある。赤字で誤植などが細かく直してある。これは…

立冬も過ぎ

古書会館に赴いてみると、今日は洋書まつりであった。 閉場30分前に到着。じっくり見る、といいたいが、背文字を見て頭の中で変換して、という感じで誰の何というタイトルの本かと見ていくので、とにかく時間がかかる。ジェームス・ハネカーやらベンジャミン…

青空市から愛書会、扶桑

木曜金曜土曜と立て続けに神保町に出ている。木曜日は、他に用事で都内に出るついでにとちょっと立ち寄って、盛林堂のワゴンを覗いて買い物をした。金曜日は、愛書会を覗いてから靖国通り沿いの古書ワゴンをザーッと見て行って、盛林堂のワゴンでまた買い物…

特選古書即売展から岩手

10月26日、神田古本まつり・特選古書即売展の初日である。 一年に一度の祭であり、かつては特選であれこれといい思いをしたこともある。ズラリと並んでいるなかなか高価な古書には相も変わらず縁が無いけれども、あきつ書店やけやき書店、かわほり堂に魚山堂…

散財一過

この週末は、神保町でのぐろりや展、五反田での散歩展と続いた。金曜日、ちょいと所用があって神保町へ出る。そのままぐろりや展の会場へ。ザーッと見て行くが、結局買ったのは文庫1冊に雑誌1冊。 柄谷行人「言葉と悲劇」(講談社学術文庫)カバ200円 「WAVE…

仮面と連続近代能楽集

金曜日は五反田遊古会に向かう。注文品が4点もあったが、当たったのは1点のみ。閉場1時間前くらいに到着して、1階ガレージからよく見て行く。少し前ならついでにと買ってしまいそうな本や雑誌もあったけれども、最近はゲルピンでケチケチしているうえに、家…

雨の趣味展

いつものように9時40分過ぎに到着かなと思っていたのだが、昨夜からの雨が続き、バスが遅れ電車が遅れと続いて、結局会場に着いたのいは開場ジャスト。扶桑棚へむかう。今日はあんまりという感じか。注文していた蕗谷虹児「私の詩画集」(交蘭社)凾付5000円…

雨あがり窓展

長袖シャツ一枚では肌寒くもあり暑くもあるような、どうにも中途半端な気候。いつものように新御茶ノ水に9時半過ぎくらいに到着して開場に列ぼうと思っていた窓展。しかし今日はあと少しというところで地下鉄千代田線が人身事故でストップ。朝っぱらから何し…

夏のノフラージュ

台風の後すっかり秋めいた感覚に陥っているが、しかしまだまだ30度超え。残暑の毎日である。 ここのところ買った本。 真銅正宏「ベストセラーのゆくえ」(翰林書房)カバ帯1200円 竹田青嗣「現象学は〈思考の原理〉である」(ちくま新書)カバ300円 別冊国文…

ギャップの我楽多展

所用を済ませて、16時過ぎくらいに古書会館到着。本日は我楽多展初日。注文品は無し。外は炎暑。名古屋では観測史上初の40度越えだという。東京はといえば、多少曇っていたのもあり、刺さるような日差しはなかったし、うっすらと風もあり。それでもゆうに30…

台風前の五反田

五反田遊古会、初日。本当は和洋会の方にとも思っていたのだが、ダラダラと家を出たせいで間に合わず。注文品が当たっていたので五反田優先で。 今日もあいかわらず雑本が多くて個人的には気に入っている。ガレージで戦前の筋書きなどを明後日から2階へ。ザ…

炎暑の趣味展

趣味展である。 このところ毎日30度越え、炎暑の日々が続く。古書会館に到着したのは9時40分頃だが、既に人影がない。暑さのため早めに古書会館をあけて会場入口まで開放したのであろう。そして開場。まずは扶桑棚へ向かう。いつものように人がごった返して…

まど展・五反田・池袋

ここのところバタバタとやらねばならぬことなどが溜まっており、うまく消化して進んでいくテンポが乱れて、とても悠長にブログをかく余裕がなくなってしまい、一ヶ月もほったらかしになってしまっていた。数少ない読者の人のためにも、というよりも、自分自…

城南展など

バタバタとしているうちに、映画も舞台も見過ごしてしまいつつ、ここもまたしばらく間があいてしまった。昼間は夏日のような陽気。もう6月である。 城南展古書展。特に注文品もなく、じっくり会場を回った結果、以下。 鹿火屋一彦「エロスの祭典」(コギト社…