漁書日誌 3.0

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2014-01-01から1年間の記事一覧

ぐろりや会そして神保町おさめ

神保町での忘年会に参加してきた。 その前に閉会間際のぐろりや会を覗く。閉場10分前でザーッと見たが、何も買うものは無かった。その後、田村書店に行き、ザッと見る。入って右側の社会科学関係が2割引であったが、お勉強用に探していた本を見つけ思わず購…

完本・黒蜥蜴

江戸川乱歩・三島由紀夫「完本 黒蜥蜴」(藍峯舎)2014年5月15日限定220部頒価19000円 背革、平紫染バックスキン、天金、多賀新サイン番号入オリジナル銅版口絵1葉 とうとう買ってしまった。一昨年だったか、藍峯舎という聞き慣れない名前の、そしてのっけか…

告知:太宰治展(2015)

本年度は宮沢賢治展であった秀明学園・飛翔祭での来年度第4回文学展は「太宰治展〜初版本『晩年』の世界」に決定との由、ご連絡頂きました。 〈遺書代りの第一小説集『晩年』を書誌的に分析し、署名本、極美本を多数展示します。また『晩年』を含む太宰の全…

冷たい雨の週末

ここ数日に比べれば比較的暖かな印象の金曜日、五反田古書展初日である。注文品はない。閉場30分前に会場到着。外をザッと見てから階上へ。ここも一通り見たのだが、今回はこれといったものもなく、といって交通費かけて五反田くんだりまで来て何もないとい…

idea日本オルタナ文学誌3部作完結記念トークショー

日本オルタナ出版史・文学誌・精神譜3部作完結記念トークショー 郡淳一郎×山中剛史×山本貴光×内田明×扉野良人×室賀清徳 開催日時:2014年12月15日(月) 19時〜(開場18時30分) 開催場所:東京堂書店神田神保町店6階 東京堂ホール 参加方法:参加費800円(…

師走の窓

12月、今年最後の窓展である。今日は9時40分前くらいに到着したにもかかわらず、十数人しか列んでおらず、今日はやけに少ないなあと思って喫煙所で一服してから列んでみると、なんと古書会館の硝子の自動ドアが開かれていて既に中に同じくらいの人が列んでい…

THE HANJO PROJECT

三島由紀夫「班女」からインスパイアを受けたYoram Rothによる写真作品。 THE HANJO PROJECT 何というか、フリクショナルというか誤解だらけの日本を意図的に誇張したような感触のある写真。「班女」は海外上演も他の作品よりもかなり多かったように思う。 …

雨模様、和洋会には行けず

雨だが、気温は11月初旬並という。昨日は外出できなかったので、今日は五反田と和洋会かと出発。といっても家を出るのが遅く、雨は止んだがギリギリ五反田を覗いたのみで和洋会には間に合わず。 五反田遊古会、注文品は無し。閉場15分前に到着。ということで…

趣味展で猫つまかえた

久々の趣味展。9時半到着で30人目であった。ジリジリと開場の10時を待ち、各馬一斉にスタート。扶桑書房に群がる人人人。今日はなかなかお買い得なものがあれこれとあったけれども、無論資金には限りがあり、あれもこれも手放して以下の収穫。途中、昼食に脱…

「三島由紀夫外伝」ほか

いまちょっと手が離せず一気読みしたいのだが、今週の2冊。三島由紀夫外伝 (フィギュール彩)作者: 岡山典弘出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2014/11/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る岡山典弘著「三島由紀夫外伝」(彩流社)2014.11.25…

草迷宮と爐邊子随筆抄

このところ購入した新刊本。 平井功「爐邊子随筆抄」(盛林堂ミステリアス文庫)2500円 限定200部。ろぺすずいひつしょう、と読む。平井による随筆、訳詩の現在判明しているものは網羅したとのことだから詩業以外は(訳詩含め)ほぼまとまっているということ…

宮沢賢治展@秀明大学飛翔祭

宮沢賢治展〜新発見自筆資料と『春と修羅』ブロンズ本〜 @秀明大学飛翔祭11月8〜9日 各種報道で既に知られた新発見書簡など展示。それからそういう話のみはよく聞くけれども、実はいままで一度も目にしたことになかったいわゆるブロンズ本も複数展示される…

青展、ブックフェスなど

先週の特選古書即売会、それから青展、そしてすずらん通りのブックフェス。特選行っても青展はまだだし、青展始まったと思ってもブックフェスは翌週だし、なんだか客足確保を第一にどれだけ引き延ばせるか作戦のようだけれど、ワーッという熱狂は醒めダラダ…

紹介:アフター・モダニティ近代日本の思想と批評

叢書〈新文明学〉2「アフター・モダニティ—近代日本の思想」(北樹出版)2014.10アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評 (叢書新文明学)作者: 先崎彰容,浜崎洋介出版社/メーカー: 北樹出版発売日: 2014/10/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) …

宮沢賢治展@秀明大学飛翔祭

宮沢賢治展〜新発見自筆資料と『春と修羅』ブロンズ本〜 @秀明大学飛翔祭11月8〜9日 各種報道で既に知られた新発見書簡など展示。それからそういう話のみはよく聞くけれども、実はいままで一度も目にしたことになかったいわゆるブロンズ本も複数展示される…

神田古本まつりから歌舞伎座へ

平成26年度神田古本まつり特選古書即売展である。 いやー、今から8年くらい前であるならばまだしも、年を追うごとに掘り出し物を見つけづらくなって、なおかつ、これに代わるような一人展なども出来、正直、年に一度の古書のお祭り的な気分はかなり薄らいで…

榛地和装本展

■榛地和 装本展——編集者・藤田三男の装本 三島由紀夫『サド侯爵夫人』から『コレクション・モダン都市文化』へ @東京堂書店10月24日〜11月3日 *24日(金)藤田三男氏講演会 上記は東京堂店頭で開催され、その場で無料頒布される全31頁の図録だが、先取りし…

台風直後の目録と〈日本オルタナ文学誌1945-1969〉

先日の台風18号東京直撃で、午前中が直撃といった事態になったものの、午後は台風一過のさわやかめな気候となった。そのあとである、扶桑速報が届いたのは。いろいろと欲しいものはあったのだが、逡巡し結局一点狙いで注文、無事商品はあって、それが本日届…

秋空の趣味展

趣味展初日。 今日はちょっと早めに出てきたのだけれども、電車が時間調整とかいうことで遅れ、合計10分くらい到着が遅くなり、結局はいつもと同じく9時40分頃に古書会館到着。列ぶ。そして開場。 今日はかなりの収穫があった反面、久々に1万円以上買ってし…

愛書会ではなく「こゝろ」

昨日、愛書会初日の閉場30分前くらいに赴く。注文品もなく、結局、文庫1冊新書1冊と、雑誌「月下の一群」2号400円というのを買ったのみ。しかしまあケチケチと500円以下で探してきた雑誌「月下の一群」はこれで揃った。 さて本日は、田村書店など少し見て回…

夏のノフラージュ

先月末に来た扶桑書房目録速報で注文した本と、それとは別にネット古書店に注文したものが届いた。 清水澄子「さゝやき」(宝文館)昭和2年5月1日105版凾欠2000円 井東憲「地獄の出来事」(総文館)大正12年4月8日8版凾欠1525円 「さゝやき」が扶桑目録で注…

古書など

窓展、2日目。閉場間際にチラと覗いて、結局少し買ってしまった。 藤森成吉「何が彼女をそうさせたか?」(改造社)普及版昭和5年4月17日40版200円 三島由紀夫「黒蜥蜴」(牧羊社)昭和44年7月20日2刷凾帯美1500円 三田村鳶魚「大衆文芸評判記」(中公文庫)…

まど展+川島幸希初版本著書目録

まど展初日。午前9時36分、会場着。既にズラリと並んでいるのを横目に喫煙所で一服していたら、結局最後尾になる。とはいえ、先頭集団の塊の最後であるわけで、大して変わらない。10時開場。 しかし……今日のあきつはあんまりパッとしない棚であった。その代…

渋谷東急大古本市

連日の作業で朝イチは無理だなあと、昼過ぎに家人らと墓参りをしてから夕方五時過ぎから参戦。注文品は二点あって、片方ハズレ。最初注文確認をした時には、両方当たりということで、おおと思ったのだが、確認すると片方は同姓異人に当たったようで(おそら…

歌舞伎「恐怖時代」など

つい先日、八月納涼歌舞伎@歌舞伎座での第一部に行ってきた。第一部で、午前中から芝居というのは昼夜逆転生活者にはなかなかキツイものではあったのだけれども、なにせあの谷崎の「恐怖時代」それも、一応演出名義として武智鉄二の名が掲げてある今回の公…

真夏の古書など

暑い。東京は最高気温36度であった。 池袋リブロの古書市をはじめ、神保町、ネット古書店やヤフオクやら近所の店やらで買ったものを記しつつ、見に行った芝居などにも記しておきたい。 今西汎子「巴里より愛する母へ」(実業之日本社)昭和16年5月16日初版少…

真夏の扶桑目録

先日届いた扶桑書房古書目録速報にて注文した本が届いた。あれやらこれやら、かなりお買い得なものも出ていたがことごとく売れていて、1点のみ確保。 泉鏡花「参宮日記」(春陽堂)大正3年1月1日発行背欠凾欠8000円 背欠が惜しいけれども、この価格でそれ以…

金色の死

昨日、かわほり堂古書目録8号(長田幹彦特集)で注文した本が届いた。 谷崎潤一郎「金色の死」(日東堂)大正5年6月10日初版18000円(の3割引) そうである、あの「金色の死」をとうとう入手。感無量である。欲しいなあと思い始めたのが1998年頃。かれこれ16…

雨は降らなかった趣味展

久々の趣味展である。空は曇り。相変わらず湿度が高い。 9時40分頃古書会館到着。今更急いでもと喫煙所で一服してから列ぶ。いつもよりは人数が少なめだったような気がする。10時開場。扶桑書房と某書店の棚を中心に見る。いやしかし、今日はけっこうよい買…

愛書展ほか

先週の七夕展は土曜日にチラと下見を覗いたが、今年はこれと注目するような出品もなく、吉村貞司宛三島由紀夫書簡を手に取り見てきたくらい。 で、今週は愛書会。注文品もない。夕方覗いてザッとまわる。 結局買ったのは中公文庫三冊。各200円 一緒に写って…