漁書日誌 3.0

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『谷崎潤一郎と書物』(秀明大学出版会)出ます!

拙著谷崎潤一郎と書物』秀明大学出版会)が10月1日発売となります。

先日、著者分が届きました。何冊も出している方からすればたわいもないことでしょうが、今まで共著編著ばかりで今回初めての単著でもありこうして一冊の形になるのは感慨ひとしおです。

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A5判/xviii+283ページ/丸背上製本カバー装帯付/造本:真田幸治/図版多数

定価2800円(+税)

本体表紙はわたくしの本棚の写真、カバーには取り扱った谷崎の古書の意匠を使用。メインは古通の連載を大幅に加筆した「谷崎本書誌学序説」。そのほか水島爾保布や名越国三郎らによって挿絵が描かれてきた『人魚の嘆き』についてや、雑誌「初版本」に発表した論考、漆塗り表紙で知られる『春琴抄』各種刊本とアダプテーションの関わりを論じた論文など収録。とりわけ、序文後半の書き下ろし部分は、現在わたしの考える谷崎に限らない古書論となっています。購入は大型書店やネットが確実です。

何卒よろしくお願い申し上げます。

谷崎潤一郎と書物

谷崎潤一郎と書物

  • 作者:山中剛史
  • 発売日: 2020/10/01
  • メディア: 単行本
 

 

【付記】

 かねてより愛読しているブログ「表現急行2」さんが内容紹介を兼ねたご感想をアップしてくださっています。改めて感謝申し上げます。

5月の雪

学校も新学期が始まったが、コロナを巡る状況は相も変わらずどころかまた緊急事態宣言という状況となり、古書展へ足を運ぶ機会も少なくなってきたように思う。宣言以後、あれこれも趣味展まで会場中止。しかしまあ、考えようによっては、それで少し助かったのかもしれない。

というのは、結局会場販売がなくなった愛書会古書展の目録で注文していた高額な本が当たったからである。どのくらい注文がきたのだろうか。10年前ならせどり含めてすごいごとになっていそうでもある。

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三島由紀夫「橋づくし(雪の巻)」(牧羊社)昭和46年1月7日、35000円

いやあ高いものをいってしまった。とはいえ、これ今までの相場感覚からすれば半額以下ではないかとも思う。この本、雪月花と色などが異なるバージョンがそれぞれ120部ずつ合計360部限定版、毛筆署名入りで、生前署名の入った最後の限定本である。外箱に夫婦凾、そのなかに平岡家の家紋である抱き茗荷が入った袱紗にたとうに挟まれた縮緬表紙の和本が入っているという仕様。3冊セットで30前後とかしていたし、バラで1冊でも10万はしていた。この値段は最安値だろう。むろん、本冊見返しにはわずかにポツポツカビが出ており、貼り奥付の箇所が、糊の水分でのびた和紙が乾いて縮まりシワになってしまっているという難点もある。が、こんな値段でなければ貧乏書生には全く手の届かないものだし思い切って注文したものである。

 

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本文。和綴じの芯に橋と月が印刷された紫の紙が用いられており、それが透けてこのような感じに見える。とにかく凝った造本。三島の死んだ直後で版元もこれはすぐに売り切れただろうなあ。誰だったか古書店主のエッセイで、「岬にての物語」限定本が売れず在庫の山を見た云々という記述を見た覚えがある。三島の本なら何でもとなったのは、やはり三島の死によるブームと、折からの戦後初版本、限定本ブームによってであろう。牧羊社のものでは、はるか後年になってから、直筆原稿復刻版をこの限定版「橋づくし」のような体裁で(残存していた三島毛筆署名を綴じ込み)少部数限定刊行した「女方」があるのはあまり知られていない。店を閉じてしまった龍生書林のラストの方の目録に写真入りで掲載されていた。

さて、それはそうと、このブログ1ヶ月あまり更新していなかったが、なにかこれという古書の買物があったかといえば、扶桑書房の目録速報で注文して買ったこれを記しておかなければならない。

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広津柳浪「いとし児」(春陽堂明治27年6月9日5000円

文学世界の第12編である。本文用紙は袋綴じで原稿用紙のように罫線がある。そこに製版印刷された本文。江戸からの流れを汲んだ、まさに製本の近代化の端境期の本といっていい。既に洋紙に活版印刷の小説本はあったのに敢えての造本か。奥付や裏表紙のシリーズラインナップ広告は活字組。ノドの2箇所が朱色の糸で綴じてある。小説百家選とかもそうだが、このへんの装幀造本は本当に興味深い。
 

窓から散歩

仕事が始まってバタバタとしているうちにあっと言う間に1週間経過してしまい、ここ2週間のものを記します。

先週の木曜深夜、アレ明日は窓展じゃないのと気がつき、ドロドロの寝不足で向かったのだが、あきつ書店とかみはる書房とかは出ていないということをすっかり忘れていたのである。まあそれでも折角早く来たのだしとあれこれと見て、結局はお安いところを幾つか。

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熊野純彦他『西洋哲学史Ⅰ』(講談社選書メチエ)カバ帯500円

「書物春秋」(昭和8年1月)200円

「文芸」(昭和23年3月)200円

「新思潮」(昭和23年9月)200円

パンフ「モルガンお雪」昭和26年2月6日300円

ドリルの棚があれこれと安くてちょっと面白かった。それからまた「モルガンお雪」パンフは前々から安く欲しかったものでこれは嬉しい。「書物春秋」は、矢野目源一「書物を偏愛する人」というエッセイが掲載されており、そのために購入。他雑誌は三島由紀夫関連。

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そして今日。注文品が当たり、時間ギリギリだったが出発。なんと閉場3分前に到着して、すでにいま会計してる人が終わったら終わりというところに滑り込み、注文品を受け取ってきた。これがまた嬉しい買物。

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「櫂詩劇作品集」(的場書房)昭和32年9月1日カバ3900円

これは嬉しい。前々から欲しかったけれどもなかなかの相場で手が出なかった本。同人誌「櫂」同人の詩劇を収録したものだが、同人外の寺山修司「忘れた領分」も収録。谷川俊太郎茨木のり子岸田衿子らの作品を収録。昭和30年代初頭の詩劇については前々から研究的な興味があったので、この本は欲しかったのである。的場書房は寺山の「はだしの恋歌」の版元。「忘れた領分」自体は近年の単行本で読めるのだが、そのほかの作品がこれでないと読めないので貴重。

古書ほがい

コロナ第4波来るのかというところで、またぞろ緊急事態宣言が出てしまうとへたをしたら見られなくなってしまうかもと、今週は文学展ふたつに赴いた。

ひとつが、さいたま文学館で開催中の「江戸川乱歩と猟奇耽異」展である。本来は1月16日からであったのが2ヶ月もおしてしまったのである。実は、ワタクシはこの展覧会に資料を貸し出しており元より見に行く予定であった。

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桶川も下車したのは初めてで、文学館は駅からも近く新しめの複合的施設のようであった。乱歩ばかりでなく、涙香の「無惨」以後の探偵小説(的)作品も紹介され、全体的には、近代文学における乱歩的なものがどういう流れで拡がりをもっていたかがはあくできるような展示であった。ワタクシの行った翌日から入場は予約制になった由。

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こちらが限定700部の図録と会場で買うともらえる特製乱歩栞。

そしてもうひとつが神奈川県近代文学館で開催中の「永遠に「新青年」なるもの」展。こちらは20日から開幕。

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こちらにもまた涙香「無惨」の横溝正史旧蔵本が展示。乱歩もそうだが、「新青年」周辺の作家の肉筆ものなどズラリと展示してあり、幅広く「新青年」なるものとはというものを追いかけている。探偵小説ばかりでなくファッション記事などにもフォーカスをあてていたのが面白かった。

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こちらが図録。バッヂは学芸員さんにいただいたもの。さいたま文学館の図録もそうだが、こちらもマストバイだろうなあ。奇しくも乱歩二連続のような感じになったが、やはりガラス越しにでも実物を見るという体験はやはり違うなあと。

で、ちょうど横浜に行った日に扶桑目録が到着。あるコレクターの蔵書処分特集ということらしい。乱歩の欲しいところがお安めに出ていたので注文してみたがすべて売り切れ。結局、1点のみ欲しいのが残っていてそれが土曜日午前中に届く。

土曜日、扶桑書房事務所をひさびさに開けるというので赴き、少々古書を買ったので以下にまとめて記す。

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吉井勇「酒ほがひ」(昴発行所)明治43年9月7日初版裸4000円

夏目漱石吾輩は猫である」(春陽堂)縮刷大正6年10月10日35版凾欠800円

「酒ほがひ」が目録注文したもの。正誤表もついている。状態もよくこの価格というのは嬉しい。装幀は高村光太郎。縮刷の猫は耳が完全な状態。こちらは事務所で購入したもの。

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久米正雄「蛍草」(春陽堂大正8年1月25日4版凾欠

島田孤村「妖婦短冊お留」(春江堂書店)大正2年9月1日初版印裸

夏目漱石「こころ」(岩波書店大正11年9月15日43版凾欠

黒川嘉雄「愛は輝く」(蛍文閣)大正15年3月1日初版

長田幹彦「鶯姫」(春陽堂大正8年6月25日3版凾欠

小杉天外「縮刷魔風恋風」(春陽堂大正11年3月15日11版凾欠

以上、3冊100円で合計200円

怒濤の100円コーナーで面白いものをお安く入手できた。とりわけ「蛍草」は嬉しいところ。

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アバンギャルドシアターEX『MISHIMA祭り』@池袋GEKIBAでの「あやめ」(寺原航平演出)、「班女」(八木タケル演出)を観劇。年明け最初の芝居である。「あやめ」は上演自体珍しいところ。2名が複数を演じ分けながらやるという構成。「班女」もそうだが、両方とも俳優は台本を手にしていながらほとんどそれを読まない。わざとああいうスタイルにしているのか。4月2日。

和洋会

和洋会古書展。入口にいまだとユニクロとかスーパーとかに設置してある顔をカメラに向けると体温を測定するアレが設置してある。古書展によって有人で手に当てて体温測定する場合もあるが、これは古書会館の備品ではなくそれぞれの会のものなのだろう。

で、ザーッと会場を回って購入したのは以下。

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大泉黒石「読心術」(万里閣書房)昭和5年2月5日再版カバ欠300円

荒井士郎他「或る特異犯罪」(一粒社)昭和31年7月30日初版カバ帯400円

「輔仁会雑誌」174号(昭和28年12月)300円

マッド・アマノ他「パロディ角戦争」(新潮文庫)カバ100円

「読心術」は表紙と同じデザインのカバーが本来は付いている。観想学なんかにもリンクするかと。「輔仁会雑誌」は三島参加座談会掲載のため。「或る特異犯罪」は「二重無期被告荒井士郎の手記」という副題。婦女暴行殺人放火で6人以上殺している殺人者の手記と弁護人、精神医学者らの論文などを収めた本。吹上佐太郎、小平義雄に並ぶ犯罪者と帯にはあるが、今まで知らなかった。

花粉舞う趣味展

趣味展の初日である。ようよう暖かくなってきたが、薬で抑えているものの花粉の飛翔もすごい。

開場15分前くらいに到着してみると、整理券番号47番であった。開場時間前に入口が開き、一人ずつ体温測定、手消毒、封筒ない人は住所氏名電話記入という流れ作業で入場。うしろのほうであったワタクシが入場する頃には開場10分くらいは経過していた。

目当ての扶桑書房の棚へ。開場10分も経過するとすでに扶桑棚だけ押し合いへし合いということもなく、いいところはもう抜かれてしまったような気もする。しかしまあここに張り付いてじっくりと見たあとに会場全体をまわる。

途中昼食に抜けたが、その後もじっくり見て吟味しての買物となった。というのは目録注文品が当たっていたというのもあって節約しないとならないが、またこういうときに限ってこれはというのも出てくる。最終的に購入したのは以下。

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谷崎潤一郎麒麟」(植竹書院)大正3年12月7日再版凾7500円

ゾラ(飯田旗軒訳)「金」(博文館)大正4年12月31日初凾欠1500円

溝口白羊「不如帰の歌」(岡村書店)明治40年10月28日30版カバ欠300円

「創作戯曲選集」(プラトン社)大正14年5月15日製本300円

麒麟」はようやく植竹書院版を入手。これは嬉しい。本体背に切れ目があるもののワタクシにとっては全く問題ない。このへんは拙著でも書いたが、植竹書院版は5版まで刊行を確認しているが、後版である三星社版はおそらく3版しか存在しない。後者はたまに見かけるが、植竹書院版は出てくることも稀で、重版でもこの3倍以上するのではあるまいか。武者小路書房の出品本である。また、ゾラ「金」は、名越国三郎が口絵、挿絵を担当しているもの。ただし装幀は名家小説文庫そっくりそのまま。これも適価で探していたものである。またちょっと面白いのは、「戯曲選集」で、これはプラトン社の「苦楽」付録の冊子を版元合本したもの。初めて見た。おそらくは余った在庫を無理矢理な表紙を付けて売ったのであろう。奥付には製本年月日しか記載されていない。赤本的に夜店なんかにながしたのであろうか。

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島村抱月脚色「復活」(新潮社)大正3318日初版カバ1500

柳原白蓮「幻の華」(新潮社)大正8年3月25日初版凾1000円

「復活」はカバー付。これは珍しい。珍しいが1500円であったのでケチケチとかなり逡巡。須磨子の有名どころでもあるしと買ってしまう。

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長田幹彦「続金色夜叉」(春陽堂大正9年4月17日改訂17版凾1500円

芥川龍之介邪宗門」(春陽堂)大正111163版凾欠1000

佐藤春夫「詩集 魔女」(以士帖印社)昭和6年10月5日読書家版凾欠宝石欠1200円

クローデル「三つの声」(立命館出版部)昭和10年1月10日初凾400円

「魔女」は宝石欠。代わりにビーズでも入れておくか。クローデルのは少し前にこの本のことを知ったのだが、すぐに出てくるとは思わなかった。限定350部記番、藤田嗣治装幀で、丸背横綴じの本。三方金である。

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宮澤賢治風の又三郎」(羽田書店)昭和14年12月20日背欠カバ欠800円

三島由紀夫「創作ノオト」(ひまわり社)昭和30年7月25日帙欠200円

風の又三郎」は背欠。三島のはもちろん所持しているがあまりに安いので。三島の文章と生写真が添付してあるリーフレットは挟まれていたが、奥付が印刷してある凾がない。

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高橋啓介「江川・山本・野田の限定本追録」(湯川書房)昭和53年12月20日署名入300円

近藤恒次「小栗風葉書誌」(豊橋文化協会)昭和50年12月10日凾400円

「輔仁会雑誌」(194号)500円

小林利明「父と子の思想」(ちくま新書)200円

芥川龍之介「上海游記・江南游記」(ちくま学芸文庫)300円

高橋啓介のは限定350部、毛筆署名落款入りだが抜き刷りみたいなぺらぺらの冊子。風葉書誌も限定350部。輔仁会雑誌は三島の旧作再録号である。

久々の趣味展で面白かったことは面白かったが、かなりの出費をしてしまった。

我楽他宗+池袋三省堂古本まつり

3月5日、多摩美まで赴いた。武蔵美はかつて学生の頃に図書館でやっていた展覧会を観に行ったことがあるが、多摩美は初めてである。それというのも「我楽他宗——民芸とモダンデザイナーの集まり」展を見るためにである。翌日が最終日だというし、来場者のみにパンフを配布するという。小田急橋本駅からバス。17時までだが、16時半過ぎのバスで向かう。山の斜面に拡がっているコンクリ打ちっ放しのモダンなキャンパス。小雨が降ってきたなか駆け足で向かう。入場無料。カラーで71頁ある立派な図録だが、おそらく販売しないということでお金が出ているのだろうし少部数なので1人1部までとなっているのであろう。我楽他宗、つまり三田平凡寺(三田林蔵)である。変人・平凡寺の集めた文字通りガラクタ、発行物等々の展示で、大正から昭和にかけての趣味人のネットワークなどもよくわかる展示。とくに黄金仏陀と称して、糞便を型に取り金を塗布したものの実物が展示されていた。1尺4寸。

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で、17時閉館。即、踵を返して今度は池袋へ向かう。

三星堂書店池袋本店古本まつりに向かうのである。緊急事態宣言中だが、普通に開催。ただしいつもは21時までやっているのが19時半閉店。ここは、なかなか面白い棚があるので人気で、いつも朝イチで行列が出来る。18時過ぎに到着してザッと見ていく。幾つか抱えてお会計。

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橋本忍私は貝になりたい」(現代社)昭和34年3月25日初版500円

早船ちよ「定稿版 キューポラのある街」(理論社)昭和38年3月初版凾500円

上坂冬子「楽しいBG講座」(集英社)昭和41年7月10日初版カバ500円

図録「小出楢重の粗描/小出楢重谷崎潤一郎」凾1000円

昭和30年代資料としてけっこう買ってしまった。「キューポラ」はなかなか面白くて、原作本ではなく映画がヒットしてからの改訂版。本文中に映画スチールなどが入っている。まさにメディアミクス本。それから小出楢重の図録は角背上製で段ボール凾が突いている。小出へ宛てた谷崎書簡などがカラーで入っていて面白い。

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そのままジュンク堂へ向かって、「みすず」(1+2月合併号)とロザリンド・クラウスアヴァンギャルドのオリジナリティ」(月曜社)を購入。

「みすず」は読書アンケート特集で、拙著「谷崎潤一郎と書物」を挙げて下さっている人がいるというので購入。鈴木一誌氏と武藤康史氏のお二人である。学会誌は別として、一般紙誌の書評では全く取り上げられなかったので、たいへん嬉しい。感謝です。

それとロザリンド・クラウスのは、「オリジナリティと反復」の新訳版。むかし日本の古本屋を毎日検索して、半年くらいかかってようやく古書で購入したことがある。これは買っておかないとということで新品購入。

 

みすず 2005年1・2月合併号

みすず 2005年1・2月合併号

  • メディア: 雑誌
 

 

 

 

対談【小村雪岱の装幀本を探して】

3月11日木曜日、今日は日比谷図書文化館で開催中の「複製芸術家小村雪岱」の関連イベント対談「小村雪岱の装丁本を探して」に出演するためにお昼過ぎに日比谷に。ゲストとしてわたしを招いてくれたのは本展の監修者である真田幸治君。拙著を装幀してくれた装幀家であり古書仲間でもある。

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打ち合わせをした後、14時開場、14時半開始。真田君の要してくれたスライドを見ながら、古書をどうやって買うのかから、初版重版の話、出版社やら内容見本やらとあれこれの話をしていたら90分はあっと言う間であった。コロナ対策で限定60名でしたが、お運びいただいた皆様に感謝申し上げます。

その後、すでに古書価がついている東京ステーションギャラリーでの「夢二繚乱」展の図録がここ日比谷図書文化館の売店で売っているというので定価購入。ついでに600円だった「江戸の人びと本をたしなむ」展図録も購入。

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その後は、徒歩で銀座のgggギャラリーまで行き、石岡瑛子展を見る。ごく一部を除き、写真撮影自由であった。

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