漁書日誌 3.0

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2021-01-01から1年間の記事一覧

師走の古書やら劇場やら

さて、先週の下町古書展も行きそびれてしまい、結局、今年最後の古書はネット注文したものが年内に届くか否かというところである。たまに扶桑書房目録で行ってしまう他は、なかなか財布の紐が堅くなった。新刊書も、文庫、新書、平凡社ライブラリや講談社選…

ラディゲとサド

ここ1週間くらいで気温がグッと下がったような印象。段々と、というのではなく急に寒くなるのでどうにも季節感が希薄になりがちのような気がする。さて、今週の古書会館は新興展、事前に目録は発行していない?ようだ。金曜日、まずは私が担当している三島由…

師走の窓展

さて、窓展である。いつの間にやらもう12月、窓展も年内最後である。開場10分前に古書会館に到着。ひとりひとり熱を計測してから入るので、やはり時間がかかる。まずはあきつ書店の棚へ。ザーッと見てから、会場をぐるりと見ていく。お昼に古書仲間とうどん…

五反田そして神保町

本日は和洋会と五反田の二つの古書展初日。しかし仕事があり、パソコン入れた重いバッグを持って16時、さてどちらにいくかといえば、もう五反田しかない。明日も神保町に出る用事があるのでそちらは後回しということで、17時過ぎ、五反田に到着。1階ガレー…

本と雑誌の11月

ここのところ入手したもの。 酒井潔「薫苑夜話」(三笠書房)昭和8年6月5日初版カバ2760円 リー「詩は絵のごとく/絵は詩のごとく」(アートワークス)定価1800円+税 酒井潔のはカバー欠ならばだいぶ前に買って持っていたけれども、ようやくカバー付きを入…

晴天趣味展

久しぶりの趣味展である。いつもの通り、9時40分ごろに古書会館に着いてみると行列がかなりある。しかも外の道に行列が出ないようとぐろでも巻くようにウネウネと。何のことはない、いつもであれば入り口を開けて会場直前まで入場しているところを、検温など…

神保町から新大久保

所用で神保町に出て、それから扶桑事務所へ。 本を4冊買う。 「獨逸文壇六大家伝」(博文館)明治26年3月20日 春宵花人「女の十七八」(河野書店)大正8年12月25日5版 山下清「放浪日記」(河出書房:現代新書)昭和31年3月31日カバ以上3冊セット100円 小…

神保町ブックフリマなど

青空古本まつりが昨年に引き続き今年もコロナにより中止となった。そのなかでも、すずらん通りで毎年やっているブックフェスだが、出版社有志によって個別に開催ということで、これは昨年も漁りに行ったのである。そして、今年もあるというので、所用もあっ…

特選古書即売展のみ

コロナの影響で、靖国通りの古本まつり、すずらん通りのブックフェスは中止。しかしながら、古書会館での特選は開催と。ということで、今日は特選の初日、朝イチで向かう。しかし地元のバスがかなり遅れ気味であったせいで、開場後に到着になってしまった。…

雑本堀りの五反田

今日初日の古書展は、久しぶりの五反田散歩展とぐろりや会。神保町と五反田どちらをとくれば、まずは五反田を選ぶ。事実毎回そうだというわけではないのだが、五反田は雑本が多くて面白いというイメージがあるからだ。暑いのか寒いのかといわれれば、日中は…

十月でもTシャツ

十月初旬だというのに、長袖シャツでは汗をかく。朝夕はいくぶん涼しくなったとはいえ、昼は暑い。月曜日、仕事を終えて図書館に立ちより、23時近くに帰宅してみると扶桑書房の目録が届いていた。東京朝日新聞の連載切り抜き特集があり、谷崎作品のなかで一…

和洋会開場

少し歩くとあせがふきでるような暑さはあるものの。日差しはすでに秋のそれである。9月一杯の緊急事態宣言で、五反田など(高円寺を除いて)軒並み古書展は会場販売中止となっているが、解除目前にして和洋会が販売を開始。五反田も和洋会も目録注文していた…

図録と告知

中原中也記念館に注文していた図録が届いた。 「書物の在る処—中也詩集とブックデザイン」新品定価 28ページの冊子だが、中也自体、「山羊の歌」「在りし日の歌」にランボオ翻訳3冊しかないのでそれは致し方ないところではあるけれども、関連で秋朱之介やら…

夏の終末の古書

扶桑書房目録が来た。いまやっている原稿用に資料や先行研究系の本などを買わなくてはならず、なかなか予算的にもキツイところであったが、2点注文。それが届いた。 菊池幽芳「乳姉妹 前篇」(春陽堂)明治38年3月10日8版裸 「乳姉妹 後篇」(春陽堂)明治38…

真夏の古書

台風接近で風雨が続いている。台風が来る直前に、目録で注文した古書が届いた。扶桑書房目録速報である。今回は、上下とか上中下とかある明治末〜大正初年の多色刷木版口絵入り家庭小説本で、揃えてから出そうと思ったが結局揃わなかったので出したという本…

つなわたり古書展

今年ももうこんな季節かと、つまり池袋三省堂古書まつりである。以前は、デパート展といえば、新宿伊勢丹、新宿京王、渋谷東急なんかが春夏とあって、一時期は朝イチで駆けつけたものである。もう渋谷東急もなくなってしまい、デパート展という範疇に入るか…

五反田復活

五反田遊古会も久しぶりである。感染者数も連日千人越え、五輪も始まるという流れで、しかし、和洋会、五反田遊古会と開催するという。久しぶりでもあり、まずは五反田を見てから神保町に出るかということで家を出る。 とはいえ、結局南部古書会館に到着した…

梅雨明けの趣味展

久々の趣味展開催である。何ヶ月ぶりか。目録注文品もあったし、なによりも場を楽しみにしていた。 しかし、である。ここ数日は都内新規コロナ患者が連日1000人超え、ギリギリ滑り込めるかアウトかという心配もあった。また、客の半数以上を占めるであろう後…

帰って来た古書展

本部会館での古書展は、すでに先週の新興展があったわけだが、今日のぐろりや会古書展はようやく通常営業の2日間開催。特に注文品があったわけではないが、所用で都内に出たので向かう。 目録送って来た封筒を出して検温、消毒のあと入場。ザーッと見て行く…

1日のみの古書展

6月18日金曜日、1日のみ本部古書会館で新興展古書展が開催されるとのことで、夕方行ってみた。緊急事態宣言以降、もう数ヶ月本部古書会館では古書展をやっておらず、ほんとうに久しぶりである。 もちろん新興展であるので6割方は和本なのだが、それでもこう…

5月の雪

学校も新学期が始まったが、コロナを巡る状況は相も変わらずどころかまた緊急事態宣言という状況となり、古書展へ足を運ぶ機会も少なくなってきたように思う。宣言以後、あれこれも趣味展まで会場中止。しかしまあ、考えようによっては、それで少し助かった…

窓から散歩

仕事が始まってバタバタとしているうちにあっと言う間に1週間経過してしまい、ここ2週間のものを記します。 先週の木曜深夜、アレ明日は窓展じゃないのと気がつき、ドロドロの寝不足で向かったのだが、あきつ書店とかみはる書房とかは出ていないということを…

古書ほがい

コロナ第4波来るのかというところで、またぞろ緊急事態宣言が出てしまうとへたをしたら見られなくなってしまうかもと、今週は文学展ふたつに赴いた。 ひとつが、さいたま文学館で開催中の「江戸川乱歩と猟奇耽異」展である。本来は1月16日からであったのが2…

和洋会

和洋会古書展。入口にいまだとユニクロとかスーパーとかに設置してある顔をカメラに向けると体温を測定するアレが設置してある。古書展によって有人で手に当てて体温測定する場合もあるが、これは古書会館の備品ではなくそれぞれの会のものなのだろう。 で、…

花粉舞う趣味展

趣味展の初日である。ようよう暖かくなってきたが、薬で抑えているものの花粉の飛翔もすごい。 開場15分前くらいに到着してみると、整理券番号47番であった。開場時間前に入口が開き、一人ずつ体温測定、手消毒、封筒ない人は住所氏名電話記入という流れ作業…

我楽他宗+池袋三省堂古本まつり

3月5日、多摩美まで赴いた。武蔵美はかつて学生の頃に図書館でやっていた展覧会を観に行ったことがあるが、多摩美は初めてである。それというのも「我楽他宗——民芸とモダンデザイナーの集まり」展を見るためにである。翌日が最終日だというし、来場者のみに…

対談【小村雪岱の装幀本を探して】

3月11日木曜日、今日は日比谷図書文化館で開催中の「複製芸術家小村雪岱」の関連イベント対談「小村雪岱の装丁本を探して」に出演するためにお昼過ぎに日比谷に。ゲストとしてわたしを招いてくれたのは本展の監修者である真田幸治君。拙著を装幀してくれた装…

【告知】「小村雪岱の装幀本を探して」出演します

現在、日比谷図書文化館で開催中の「複製芸術家 小村雪岱 装幀と挿絵に見る二つの精華」の関連講座として開催されるトーク「小村雪岱の装幀本を探して」に出ます。 お相手は、この展覧会の監修者(出品物は全て本人のコレクション)であり、拙著『谷崎潤一郎…

忙殺2月

相変わらず緊急事態宣下中であり、古書展はなかなか開催されない。無駄にお金を使わないことはよいことではある。が、そもそも2月頭は採点で猛烈に忙しく、締切に遅れている原稿などもあり気の休まる暇も無い。 というところに来たのが扶桑書房目録。 泉鏡花…

ガラクタからスパン

ここのところ古書展が立て続けに中止されているなかで、昨日今日の我楽多市展は開催。久しぶりということで、行ってきた。 塚本邦雄・寺山修司「火と水の対話」(新書館)初版凾300円 平野啓一郎「ある男」(文芸春秋)初版カバ帯署名500円 フロベール/庄司…