漁書日誌 3.0

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本と雑誌の11月

ここのところ入手したもの。

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酒井潔「薫苑夜話」(三笠書房昭和8年6月5日初版カバ2760円

リー「詩は絵のごとく/絵は詩のごとく」(アートワークス)定価1800円+税

酒井潔のはカバー欠ならばだいぶ前に買って持っていたけれども、ようやくカバー付きを入手。リーの絵画論は、学生の頃にラオコーンを論じた際に参照したことがあり、その後、既訳本(中森義宗編「絵画と文学」)を入手していたが、みっちりした解説とともに直接注文のみで刊行されるというので注文したもの。パラゴーネ関連ではマスト文献。

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文学フリマ東京2021に赴いた。文学フリマの存在は前から知っていたけれども、実際に会場に行ったのは初めてである。浜松町からモノレールに乗って、東京流通センターへ。文学系の同人誌即売会である。

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「機関精神史」4号2500円

「Tri」9号500円

「機関精神史」を入手するために赴いたのである。特集は「東アジア・マニエリスムの迷宮」。帷子耀.の書き下ろし作品の他、四方田犬彦ロングインタビューに加え、毎度毎度この雑誌は意欲的で水準の高い論稿がギュッと詰まっているマストバイな雑誌である。とても一気には読めないので、これからポチポチ読んでいく。ちなみに帷子耀.は(車谷長吉。みたいに)今は「.」がつくそうである。Triは知人が関わっている短歌系雑誌。雑誌掲載座談会についての論考など。あまりない特集だし興味深い。