漁書日誌 3.0

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五反田そして神保町

本日は和洋会と五反田の二つの古書展初日。しかし仕事があり、パソコン入れた重いバッグを持って16時、さてどちらにいくかといえば、もう五反田しかない。明日も神保町に出る用事があるのでそちらは後回しということで、17時過ぎ、五反田に到着。1階ガレージでは、60年代資料ということで「救援ノート」200円を1冊。

2階の会場はというと、ザーッと回って、しかし今回はこれというのはなく、それでも数冊を購入。

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原真男「色情と青年」(丸山舎書籍部)明治39年11月3日再版500円

芥川龍之介芋粥 他六篇」(春陽堂大正11年2月2日2版300円

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「アートシアター」2号、300円

「短歌」昭和33年11月号200円

「色情と青年」という本は、表紙や扉には衛生新報社と発行元が明記されているのだが、奥付では異なっており、奥付裏の広告も天外の「コブシ」でこれも版元が異なるし、ちょっと正体不明。中身は当時のセクシャリティに関する言説資料としてなかなか面白い。アートシアターパンフは「オルフェの遺言」のもの。「短歌」は「新唱十人」と題して塚本邦雄岡井隆、春日井建、寺山修司らの自選歌を一挙掲載している号。ちょっと消化不良みたいなものだが、あまり散財せずに済んだと思えば。

そして翌日、所用で神保町に出たので、和洋会古書展の会場をザッとだけ見ていく。どうもこれはというものもなく、今度の原稿に使えるかということで、1冊のみ購入。

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大橋乙羽「続千山万水」(博文館)明治33年2月25日初版カバー付1500円

これは造本が興味深いのである。細かいことは、今度原稿になったものを読んでもらうとして、購入したのはこれだけであった。

その後、帰宅してみると献本が届いていた。

大野ロベルトさん他編の舞踏論集である。大野さんは、10年以上ワタクシの漁書日誌の読者でもあり、またモーリス・サックスの「魔宴」の翻訳者でもある。大野さん、ありがとうございます。

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