漁書日誌 3.0

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読書

神保町から新大久保

所用で神保町に出て、それから扶桑事務所へ。 本を4冊買う。 「獨逸文壇六大家伝」(博文館)明治26年3月20日 春宵花人「女の十七八」(河野書店)大正8年12月25日5版 山下清「放浪日記」(河出書房:現代新書)昭和31年3月31日カバ以上3冊セット100円 小…

続・中止古書展の注文品

またもや延長となった緊急事態宣言を受けて、開催予定だった古書展が中止に追い込まれている。また、休業要請を受けて古書店も閉めているところが多い。いま、古書となれば日本の古本屋かネットオークションかというところか。 それでもまた、註文して買って…

週末の古書

うっかり遅くなってしまい、五反田に向かう筈が間に合わない。ということで、和洋会は立ち寄らないつもりでたのだが、五反田に行かずに神保町へ出た。 終わり15分くらいザーッと見て、文庫3冊に単行本1冊を購入。 前川直哉「〈男性同性愛者〉の社会史」(作…

秋の風

先日来た扶桑書房目録の注文品が届いた。 泉鏡花「斧琴菊」(昭和書房)昭和9年3月20日初版凾付10000円 実は持っていなかった「斧琴菊」をようやく入手。小村雪岱による木版の凾、表紙が美しい。見返しは芥川の鏡花全集推薦文。天青染。本来はこれに擦れない…

趣味展ダブル

扶桑目録が来たのが今週、そしてそのまま金曜日、趣味展初日である。 開場15分くらい前に到着。既に古書会館の入口ガラスドアは開けられ、地下の開場前まで人は入っている。まあ焦らずと、喫煙所で一服して、そろそろと列ぶと地下と1階の中巻の踊り場あたり…

花粉の3月

昨日届いたマケプレ購入した本と、今日ちょっと繁華街に出た際にのぞいた古本屋で買った本、新刊書店に立ち寄って買った本など。 田中英夫「洛陽堂河本亀之助小伝」(燃焼社)779円 山口謡司「日本語を作った男」(集英社インターナショナル)1660円 山本太…

年末あたりから気になっている新刊書

清水文雄「戦中日記」: 文学・教育・時局作者: 清水文雄,前田雅之,清水明雄出版社/メーカー: 笠間書院発売日: 2016/10/08メディア: 単行本この商品を含むブログ (2件) を見るプロテスタンティズム - 宗教改革から現代政治まで (中公新書)作者: 深井智朗出版…

師走の古書

師走である。昨日22日は日生劇場に宮本亜門演出「プリシラ」を観に行ったのだが、異様に生暖かい風が吹きまくり、寒いというよりは暑い。ポツポツ雨も降っていたものだから、12月であるのにもかかわらず、4〜5月の台風前の気候を想起させ、ここのところの天…

三島関係新刊など

三島由紀夫が愛した美女たち作者: 岡山典弘出版社/メーカー: 啓文社書房発売日: 2016/10/28メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (1件) を見る著者岡山氏よりご恵送いただきました。ありがとうございました。若尾文子、美輪明宏、越路吹雪…

下町展と長谷川敬

土曜日、古書会館に行く前に古書いろどりに立ち寄る。 いろどりにて、花笠海月さんよりご自身の参加されている短歌研究の同人誌「Tri」3号と、この度出された「『詩世紀』における長谷川敬(赤江瀑)」を頂戴する。感謝です。「Tri」については前にもここで…

古書とライ王

ここのところ、ネット古書店やらマケプレで買った古書。 山崎安雄「著者と出版社」(学風書院)カバ帯100円 雨宮庸蔵「偲ぶ草」(中央公論社)カバ帯1214円 赤塚行雄「『新体詩抄』前後」(学芸書林)カバ帯550円 柳田泉「随筆 明治文学1」(東洋文庫)凾帯1…

和洋会行けず

結局今日は和洋会古書展には間に合わず、扶桑書房に行ってあれこれと古書を見て、そのまま帰るのもあれだしと、田村のワゴンや小宮山、澤口、また古書モールを覗いたりしてちょろちょろと本を買う。 野口寧齋「少年詩話」(博文館)少年叢書2明治31年10月13…

古書や新刊など

仕事の大きな山場をこえて一段落、というところでたまらずまた本を買ってしまう。 ということで、ここのところ買った古書。 西村清和編「分析美学基本論文集」(勁草書房)カバ帯3000円 ジャン・トゥーレ「スーサイド・ショップ」カバ(イーストプレス)33円 …

今週の。

先週末、極々金欠になり立ちゆかなくなりそうになって、一気に10点くらいの古書を売却した。予想以上の金になって、なんとか首の皮が繋がる。金がないからほとんど古書は買えないのであったが、しかし今行っておかないとというイベントというか展覧会なども…

我楽多展

我楽多展古書展、初日。いつものように?、閉場5分前に会場到着。ザーッと見る。黒っぽい棚もあって、あれこれは時間かけてじっくり見たら面白かったかも知れないと思ったことであった。けやき書店さんが出ていたが、今回初参加かしらん。 芳賀矢一「日本人…

荻窪界隈

本日は和洋会古書展の初日。今週は、和洋会、五反田、中央線と三つ重なっている。で、注文品の結果を確認するために電話をすると、ハズレ。注文したのは尾崎紅葉の「侠黒児」の重版カバー付である。もちろん併録の鏡花収録ってのが実際のお目当て。明治26年…

森開社シュオッブ

かつて「アイデア」日本オルタナ精神譜においてインタビューのうえ記事を執筆させていただいた小野夕馥氏の森開社から、極めて瀟洒な装いの新刊が刊行された。マルセル・シュオッブ「マウア あるいは肉の幻」である。 限定300部記番、訳者署名箋入、正字正仮…

五反田でなく下町

昨日行けなかったので、今日こそはと思っていたけれども、土曜日は17時までの古書展、五反田遊古会は間に合わず、取り敢えず神保町の下町古書展に向かう。閉場7分前に到着、入場。ここ最近の近代文学研究書系しかもどれも献呈箋やら入ったままのやつがズラッ…

五反田とさもしいこと

五反田遊古会古書展、初日。 注文品はない。和洋会に立ち寄ってからとも思ったが、間に合わなさそうなので五反田のみ。まずは一階をザーッと見てから二階の会場へ。約40分くらい見て回ったか。ちょっと黒っぽい棚などもあり、午前中は何かあったかもしれない…

川島幸希「『月に吠える』の論文」が出た

「日本古書通信」今月号に川島幸希「『月に吠える』の論文——弥永徒史子さんの思い出と共に(前編)」が出た。これがまあすごい。 牧義之『伏字の文化史』(森話社)に対する反論の形をとりつつも、学術的な面とは別に、古書の世界の深淵を垣間見せてくれると…

「三島由紀夫外伝」ほか

いまちょっと手が離せず一気読みしたいのだが、今週の2冊。三島由紀夫外伝 (フィギュール彩)作者: 岡山典弘出版社/メーカー: 彩流社発売日: 2014/11/17メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る岡山典弘著「三島由紀夫外伝」(彩流社)2014.11.25…

草迷宮と爐邊子随筆抄

このところ購入した新刊本。 平井功「爐邊子随筆抄」(盛林堂ミステリアス文庫)2500円 限定200部。ろぺすずいひつしょう、と読む。平井による随筆、訳詩の現在判明しているものは網羅したとのことだから詩業以外は(訳詩含め)ほぼまとまっているということ…

紹介:アフター・モダニティ近代日本の思想と批評

叢書〈新文明学〉2「アフター・モダニティ—近代日本の思想」(北樹出版)2014.10アフター・モダニティ―近代日本の思想と批評 (叢書新文明学)作者: 先崎彰容,浜崎洋介出版社/メーカー: 北樹出版発売日: 2014/10/09メディア: 単行本この商品を含むブログ (4件) …

まど展+川島幸希初版本著書目録

まど展初日。午前9時36分、会場着。既にズラリと並んでいるのを横目に喫煙所で一服していたら、結局最後尾になる。とはいえ、先頭集団の塊の最後であるわけで、大して変わらない。10時開場。 しかし……今日のあきつはあんまりパッとしない棚であった。その代…

倉田啓明など

本日は所用で愛書会古書展には間に合わず。 その代わりといってはなんであるが、ある自費出版の冊子を出した発行者の方に会い、直接それを頒布してもらった。それが以下である。 「富ノ沢麟太郎文集」(私刊)500円 「倉田啓明文集」(私刊)500円 こういう…

連休中

金曜日は城北展をチラと覗く。なにもない、文庫2冊のみ。今回から参加のある古書店がなかなかよいとの話であったが、確かに値段も安いし棚の品もけっこう減っていた。シルゼラの出していた「鸚鵡石」凾欠3000円とかなかなあよいなあと思っていたが、かなりの…

ぐろりやではなく新刊

本日はぐろりや会二日目。注文品もなく、昨日用事で来られなかったので終わり30分前の開場を覗く。美事なまでに買おうという本がなかった。まあそれにくわえて、新刊で買おうという本があったので控えたということもあったのであるのだが。idea (アイデア) 2…

廉価版と人魚

扶桑書房にて、2冊購入(というよりも、1冊は著者より直接頒けていただく)。 川島幸希「私がこだわった初版本」(人魚書房)廉価版130部頒価3000円 谷崎潤一郎「人魚の嘆き」(春陽堂)大正9年4月25日8版凾欠800円 まずは「古通」誌上でも販売予告された廉…

五反田遊古会

五反田遊古会、初日。ここのところ、お勉強用の本を立て続けに買ったりしていて懐が痛かった。閉店1時間前に会場到着。まずは1階の外から。むかしならば喜んで買っただろうなあという本が200円とかで放り出されていても、今はむしろ置き場所を考えて買わない…

城南展+川崎長太郎の新刊限定本

昨日金曜日の午後、所用で吉祥寺に赴いたら雪が降ってきたので驚いた。季節柄珍しくもないのだろうが、出発時は晴天だったので。でまあ、帰りにちょっとだけであったが久々に荻窪駅で途中下車してささま書店に立ち寄る。 そして今日、城南展古書展。今日はち…