漁書日誌 3.0

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1日のみの古書展

6月18日金曜日、1日のみ本部古書会館で新興展古書展が開催されるとのことで、夕方行ってみた。緊急事態宣言以降、もう数ヶ月本部古書会館では古書展をやっておらず、ほんとうに久しぶりである。

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もちろん新興展であるので6割方は和本なのだが、それでもこういう感じでドサッとある本を見ていってあれこれ弄りながら古本を買うってのはやはり楽しい。40分ほど見て回って、お会計。

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「東京書籍商組合五十年史」(東京書籍商組合)昭和12年5月18日裸500円

ブラインズ「マックアーサーズ・ジャパン」(中央公論社)昭和24年6月15日500円

「日本の美学」13号、400円

それから古書会館を出て澤口書店をチラと見たら、外に「アート・シアター」がズラリと500円均一で出ていたので、「憂国小間使の日記」を購入。表紙に「憂国」と入っている方が後版。上映してみて人気だったので後刷分にタイトルを入れたと葛井欣士郎氏に確認したことがある。「東京書籍商組合五十年史」はちょっと面白そうでいろいろと資料になりそうだ。

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そういえば、先週の金曜日はシネマヴェーラ渋谷勅使河原宏の特集をやっていたのでこちらも久々に行ってきた。というのも、大阪万博で上映された安部公房原案脚本、勅使河原宏監督の映画「1日240時間」を上映するというからだ。確かこの映画、ある研究者が草月から掘り出して科研費なんか使って見られるようにしたのではなかったか。その人の研究発表で一部見て以来、これは見たいと思っていたのであった。パビリオン内で上映された3面マルチのちょいとブラックな舞台のような作品であった。

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で、どうも今回のフィルムを借りる時にデッドストックが発見されたのか、受付で公開当時の映画「砂の女」チラシとリーフレット、「他人の顔」シナリオ小冊子3点で1000円というのがあったので購入。

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これは先週買った新刊書だが、このほかにもお勉強用やら資料用やらの古本をあれこれ買ったりしていた。しかし定期的にこのブログをつけないといろいろ忘れてしまう。

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プラーツ「官能の庭」(ありな書房)カバ帯3000円

これなんかは昨日うっかり地元古書店を覗いたらこういう悩ましい価格であったので、買ってしまったもの。今更という気もするがプラーツの凾入りの美術関連書は高いからってので後回しにしてそのままになっていた。段ボールの凾が欠だけれども、カバーもあるしいらないよと。買ってきて帰宅後調べると、いまはありな書房から2冊組み?で出ているようだ。改訳とかしてあるのであろうか。