漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

帰って来た古書展

本部会館での古書展は、すでに先週の新興展があったわけだが、今日のぐろりや会古書展はようやく通常営業の2日間開催。特に注文品があったわけではないが、所用で都内に出たので向かう。

f:id:taqueshix:20210625161744j:plain

目録送って来た封筒を出して検温、消毒のあと入場。ザーッと見て行く。映像関係多めに出してますという棚、よさそうなお勉強本があるもカバーが破れていたり付箋そのままだったりして安いのかなと思いきや対して安くなく。また他の棚は戦前の雑誌などかなりお安くザクザクあってなかなか面白かったり。一応買っておくかと手に取るも、いま安いからといってこれを買ってどうすると正気になり、結局は文庫本ばかり数冊。

f:id:taqueshix:20210626002915j:plain

川本三郎「マイ・バック・ページ」(河出文庫文芸コレクション)カバ帯150円

ロートレアモン「マルドロールの歌」(集英社文庫)カバ150円

高階秀爾「20世紀美術」(ちくま学芸文庫)カバ200円

「文学部学生要覧」200円

文庫はどうでもいいが、「学生要覧」は東大文学部の。昭和23年4月〜24年3月のもの。ちょうど東京帝国大学東京大学と改称し新制大学になった頃合いのもので、本当は戦後直ぐの帝大の頃のもの、すなわち三島由紀夫山崎晃嗣在学中のものが欲しかったが、まあ参考用にと買ってみた。研究室と講師陣、講師の住所録などが掲載されている。

で、その後、久しぶりに田村書店に立ち寄ってみたら、ちょっと探していた本があったので購入。

f:id:taqueshix:20210626002859j:plain

久保田万太郎「鵙屋春琴」(劇と評論社)昭和10年8月1日印2000円

もちろん、谷崎潤一郎春琴抄」の劇化台本。論文書いた時にコピーは揃えたが、ようやく。「歌行燈」舞台版と一緒に単行本になっているものは既に持っているのだが、こちらの1篇だけで冊子になっているのは実物を持っていなかった。

そして踵を返し国会図書館へ向かい(16時以降はフリーで入れる)、あれこれとコピーなどしたりして帰途。