漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

アート

ぐろりや会と2月のあれこれ

ようやく採点地獄が終わり、ヘトヘトになってあとは来季の準備とそれから休みの間中に原稿を書かなければならないという流れ。古書展は、最近はこれというものもなく。閉場1時間前くらいに会場到着してざっと回る。 佐藤佐太郎「海雲」(短歌新聞社)昭和46…

神保町から渋谷

昨日の今日だが、今日も夜に必要があって都内に出る。ということで、昨日行けなかったぐろりや会古書展に赴く。 ザーッと回って、これはちょっと欲しいというのを見つけたのだが、高い。高いと言っても千円だが。ピャッとお会計。 野尻草雄「一高ロマンス」…

ラディゲとサド

ここ1週間くらいで気温がグッと下がったような印象。段々と、というのではなく急に寒くなるのでどうにも季節感が希薄になりがちのような気がする。さて、今週の古書会館は新興展、事前に目録は発行していない?ようだ。金曜日、まずは私が担当している三島由…

ガラクタからスパン

ここのところ古書展が立て続けに中止されているなかで、昨日今日の我楽多市展は開催。久しぶりということで、行ってきた。 塚本邦雄・寺山修司「火と水の対話」(新書館)初版凾300円 平野啓一郎「ある男」(文芸春秋)初版カバ帯署名500円 フロベール/庄司…

津田青楓展から荻窪へ

コロナウイルスの猖獗によって各種イベントが中止となり(本当なら写真美術館での「クレマスター」全作上映とか予約していた)、都立図書館が閉められ昨日になって国会図書館もしばらく閉館というので滑り込みで行ってきたり。まあそういう状況であってみれ…

詩集・五反田、恵比寿

五反田散歩展に赴く。注文品はなかったが、閉場まであと1時間というところで、まずは1階のガレージを見て行く。雑本の山の中から、「淵上毛銭詩集」を発見、これは嬉しい。その後、2階の会場を見ていく。澤口書店の棚がかなり黒っぽく、これは午前中はけっこ…

渋谷東急そして真夏の氷島

毎日暑い日が続く。 東急東横店渋谷大古本市が今夏を以て最後となるという。思えば少し前まで、夏と年末は新宿伊勢丹、新宿小田急、渋谷東急とデパート展はいつものイベントであった。もちろんまだ池袋三省堂などもあるしこれで終わりではないが、何か一時代…

曇天鏡花漱石

ポツポツと雨の降ったり止んだりの曇天の土曜。 新宿の紀伊國屋に向かう。今日から紀伊國屋フォーラムで開催される「「天守物語」成立100年記念特別展 宇野亞喜良 × 山本タカト」に行って来た。 予め、今回出版された山本タカトと宇野亜喜良の挿絵装幀版の「…

まど展から恩地

窓展である。 今日はなかなかの快晴。冷えた空気だが陽光は暖かである。朝の地震の影響で少し電車が遅れてい、会場到着は9時50分頃か。 10時開場、そのままあきつ書店の棚に向かう。混んではいるのであるが、なんというかこれといったものがないような気もす…

今週の。

先週末、極々金欠になり立ちゆかなくなりそうになって、一気に10点くらいの古書を売却した。予想以上の金になって、なんとか首の皮が繋がる。金がないからほとんど古書は買えないのであったが、しかし今行っておかないとというイベントというか展覧会なども…

雨の七夕下見

金曜日。明治古典会七夕大入札会の一般下見初日。 会場には閉場1時間くらい前に到着。文学ものは地下にまとめられている。受付で荷物を預け、早速地下の会場に入ったが、なんというか全体的にこぢんまりしたような印象。 ザーッと見ていって、「情話新集」初…

週末二連続ならず

岡崎京子展@世田谷文学館、に行ってきた。 三月いっぱいやっているが、またギリギリになったり忘れて行き損ないそうなので、ふと思い立ち行ってきたのである。図録は一般書店でも買えるので買わず。90年代の初頭にチラチラ読んでいた。展示物では、代表作の…

眠歩展ほか

五反田展、下町展と両方行こうと思っていたのだが家を遅く出たせいか間に合わず。 そうそう、今日こそは前にDMをもらっていた(4月5日のエントリで紹介)生誕115年大森一生展に行かなくてはと思い出し、一路銀座へ向かう。白井晟一門下の柿沼守利設計になる…

連休中

金曜日は城北展をチラと覗く。なにもない、文庫2冊のみ。今回から参加のある古書店がなかなかよいとの話であったが、確かに値段も安いし棚の品もけっこう減っていた。シルゼラの出していた「鸚鵡石」凾欠3000円とかなかなあよいなあと思っていたが、かなりの…

二週つづけて前衛

いつでもいけるや、が、やはりいつもの如くギリギリになってあわあわ行かないと、と、なって、結局は駆け込みになる。先週の土曜日はハイ・レッドセンター「直接行動」の軌跡展@松濤美術館であった。そして今週、今日は今度の日曜で終わってしまう、あなた…

廉価版と人魚

扶桑書房にて、2冊購入(というよりも、1冊は著者より直接頒けていただく)。 川島幸希「私がこだわった初版本」(人魚書房)廉価版130部頒価3000円 谷崎潤一郎「人魚の嘆き」(春陽堂)大正9年4月25日8版凾欠800円 まずは「古通」誌上でも販売予告された廉…

正月明けの古書

月曜日の夕方、扶桑書房の目録速報7号が届いた。が、仕事のため見たのは帰宅後の夜。あれとかこれとか、既に売り切れてしまった後であった。それでも、と、注文した雑誌が一冊。 「文芸文化」昭和19年8月終刊号2000円 稲垣足穂「天体嗜好症」(春陽堂)昭和3…

村上芳正展など

「村上芳正展——「家畜人ヤプー」原画を中心に」@弥生美術館に赴いた。 弥生美術館自体、実は久々である。出発時の抽象的な油絵から種々様々な作家のための挿絵、装幀、映画ポスター等々。なかなか見応えのある内容でその生涯の画業が通覧できるという展示で…

五反田から恵比寿

第100回五反田遊古会古書展、初日。今回は100回記念だからか、目録の表紙が督促状のようにオレンジ色であったが、注文品はない。17時15分頃会場到着。まずは一階外から見始める。なんだか元パラのついたピンピンの重版「地上」があって嬉しい。二階では二冊…

雪の中、実験映画

1月14日、東京国立近代美術館にて最終日を迎えた「美術にぶるっ!」展の第二部「実験場1950」にて、関連映画上映があるというので雨の中わざわざ午前中に赴いて来た。 10時半より上映で幾つか作品が上映されたのだが(グラフィック集団「キネカリグラフィ」…

雨の土曜

昼くらいから雨。今日はまず先日行けなかった太田記念美術館で開催中の芳年展に赴く。雨だからすいているだろうと思いきやかなり混雑。英名二十八衆句ほか連作モノ、新聞錦絵など。図録は2500円。欲しかったが、この後を考えて断念。それから雨の中を北参道…

趣味展のあとに雪岱

朝方読書をしていて、明日は昼過ぎに起きてから赤坂の雪岱展と表参道の芳年展と銀座の横尾と大道それから恵比寿の操上和美展をザーッとまわろうかな、などと思っていた。が、金曜は趣味展であった。今から寝たらアレだしそうか仕方ないということで、そのま…

ライバッハ+憂国

ライバッハのLe privilege des morts@テートモダン 背景に三島由紀夫の映画「憂国」テクストの解釈学 (名古屋大学グローバルCOEプログラム)作者: 松澤和宏出版社/メーカー: 水声社発売日: 2012/03メディア: 単行本 クリック: 9回この商品を含むブログ (1件)…

ぐろりや会+七戸優展

ぐろりや会初日。注文品無し。および会場到着が遅れ、閉場5分前に到着。ほとんどザッと流しただけで何も買う物なし。今日は千代田のさくらブックフェア、神保町秘蔵の希少古書展もあったのだが、九段下でというのもちょっと離れていて行きづらい。会場も聞く…

細江英公展+満珍全席そして黒蜥蜴情報

昨日たまたま銀座などに出たら、それぞれ初日の展覧会があったので立ち寄ってきた。 細江英公展「鎌鼬」@BLDギャラリー まずは「鎌鼬」で、その次が「シモン私風景」、「おとこと女」等といったふうに写真集別に別れて展示があり、5月まで続く。「薔薇刑」…

本やらイベントやら

青展を控えているが、その前に幾つか展覧会などまわる。昨日はフェスティバル・トーキョーのカオス*ラウンジによるカオス*エグザイル@秋葉原に行ってきたが、今日は、水曜日は21時まで開館しているということで仕事後に駆け込んで、草間弥生Kusama's body Fe…

橋口五葉展+「金閣寺」凱旋公演

会期ギリギリになってしまったが、ようよう千葉市美術館で開催されている橋口五葉展(6月14日〜7月31日)に赴いて来た。約100年ぶりに公開という「黄薔薇」(今回のチラシなどに用いられている)の展示ほか、かなりの数の鉛筆デッサンや手紙、手帖、それから…

五反田展+α

五反田遊古会展二日目。注文していた山崎晃嗣「私は偽悪者」(青年書房)初版帯5000円、マリネッツィ「電気人形」(金星堂)2500円はハズレ。本日は17時で閉場、閉場ギリギリ5分前に開場到着。ザッとともいえないほどにザッと見るだけ。結局、以下の二冊だけ…

散歩展+ボナの三島

本の散歩展@南部古書会館の初日。注文品はない。国会図書館でめいいっぱいコピーしてから五反田へ。会場には17時過ぎに到着。まずは1階を漁る。雑誌が安かったのであれこれ抱えてしまい、これがけっこうな荷物になる。そして2階へ上がった時には既にあと15…

「村上芳正の世界」展ほか

村上芳正の世界展@ギャラリーオキュルス 上記個展の最終日である今日、赴いた。村上氏ご本人も来場。やはりあの細密画のような繊細極まりない世界は、印刷物ではなくて直に見るのに限る。というか、直に見てはじめてその真価が問えるというようなところがあ…