漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

2014-01-01から1年間の記事一覧

窓展五反田展ダブル

出遅れた上に、電車が信号確認云々とかで遅延しており、結局古書会館に到着したのは既に開場した10時3分頃。あきつ棚の山のような人だかりのなかに混じって棚を見ていく。10分以内ならば、まだまだアレアレというようなものが混ざっている。 一度お昼頃に友…

梅雨期の古書

ネットで買った古書が届いた。 佐藤春夫「更生記」(新潮社:長篇文庫)昭和5年9月17日発行1100円 水野葉舟「小品文練習法」(新潮社)大正12年3月20日10版500円 買ったというか落札したものだが。「更生記」は、文庫で出ていたらそれこそ文庫で良かったのだ…

観潮楼からぐろりや

明日までの会期となったためあわてて千駄木の森鴎外記念館に赴く。 現在開催中の「暁の劇場——鴎外が試みた或る演劇」展である。鴎外記念館は、実は今回初めて来たのだが、2012年に記念館として新たにできたらしく、コンクリ打ちっ放しの感じなどがモダンで真…

和洋会のほか

本日は和洋会古書展の初日。注文品もなく、夕方、閉場45分前くらいに会場到着。ザーッと見ていく。コレというわけでもないが、2冊のみ購入。その後、小宮山書店に行って文庫本を買い、久々に東京堂へ行って新刊書を買う。 福田恆存訳「サロメ」(新潮社)昭…

朝夕は肌寒い日の趣味展

趣味展初日。注文していた楠瀬日年「候べく候」(梅田書房)限定300部4500円はハズレ。一万円超えるくらの価格でならたまに見かけるが、やっぱりケチケチ五千円以下で欲しいところ。今回も開場の20分前くらいに到着し列に並ぶ。10時開場。扶桑書房の棚中心に…

眠歩展ほか

五反田展、下町展と両方行こうと思っていたのだが家を遅く出たせいか間に合わず。 そうそう、今日こそは前にDMをもらっていた(4月5日のエントリで紹介)生誕115年大森一生展に行かなくてはと思い出し、一路銀座へ向かう。白井晟一門下の柿沼守利設計になる…

倉田啓明など

本日は所用で愛書会古書展には間に合わず。 その代わりといってはなんであるが、ある自費出版の冊子を出した発行者の方に会い、直接それを頒布してもらった。それが以下である。 「富ノ沢麟太郎文集」(私刊)500円 「倉田啓明文集」(私刊)500円 こういう…

連休中

金曜日は城北展をチラと覗く。なにもない、文庫2冊のみ。今回から参加のある古書店がなかなかよいとの話であったが、確かに値段も安いし棚の品もけっこう減っていた。シルゼラの出していた「鸚鵡石」凾欠3000円とかなかなあよいなあと思っていたが、かなりの…

窓展+五反田アートブックバザール

窓展初日である。9時45分頃会場到着。ズラリと並んでいる。どうせまあ後ろの方だし今更焦っても仕方あるまいと喫煙所で列を横目に一服して最後尾に。だがこの3分間くらいで10人くらい増えた模様。そして10時開場。あきつの棚をメインに。ただしこれという拾…

金曜日の爆弾

さて18日の金曜日。所用ででかけなければならず、古書展にも行けなかった。そして突然の扶桑書房目録速報降臨。今回もまた、あれこれも目移りしたが、制限のある予算のなかからこれと思ったものは運良く残っており注文。そして今日届いた。 梶井基次郎「檸檬…

ムナカタとか金閣寺とか

ネット古書店やらオークションやらで今週買った本。 ヘンリー・ミラー「三島由紀夫の死」(私刊)1992年6月1日発行2000円 フルッサー「写真の哲学のために」(勁草書房)カバ1500円 写真のはお勉強用だが、ミラーの三島論(の翻訳)は昭和46年10月に「週刊ポ…

ぐろりやではなく新刊

本日はぐろりや会二日目。注文品もなく、昨日用事で来られなかったので終わり30分前の開場を覗く。美事なまでに買おうという本がなかった。まあそれにくわえて、新刊で買おうという本があったので控えたということもあったのであるのだが。idea (アイデア) 2…

みんぽとか

神保町。ちょいと用事があったので、神保町にはほんの僅かな時間しかいられなかったが、それでも扶桑書房にて、現代文芸叢書を一冊購入。 泉鏡花「歌行燈」(春陽堂:現代文芸叢書7)明治45年1月7日再版1200円 ちょっと耳部分が痛んでいるものの(というか、…

紙魚展ほか

紙魚展初日。久々に目録注文したが未確認のまま会場に向かう。16時45分頃会場に着きザッとひとまわり。残念ながら一冊も買いたいものはなく。注文品を確認してみると、当たっていた。というか、他に注文者無しである。 川上陽子「三島由紀夫〈表面〉の思想」…

三島演劇関係覚書

■金閣寺再演 4月5〜19日@赤坂ACTシアター■新国立劇場オペラ「鹿鳴館」 6月19〜22日@新国立劇場 中劇場■白石加代子「百物語」シリーズ第三十二夜99話「橋づくし」 6月20〜22日@世田谷パブリックシアター■UB.shouting,VOL.Ⅸ「突然の来訪者」(作・早瀬円)…

告知:宮沢賢治展

■宮沢賢治展〜新発見自筆資料と『春と修羅』ブロンズ本〜■ ■於:秀明大学(千葉県八千代市) ■2014年11月8〜9日■「新発見自筆資料と『春と修羅』ブロンズ本」。極美の宮沢賢治本コレクションに加え、全集未収録・新発見の肉筆資料、写真ほかも一挙に展示の由…

二週つづけて前衛

いつでもいけるや、が、やはりいつもの如くギリギリになってあわあわ行かないと、と、なって、結局は駆け込みになる。先週の土曜日はハイ・レッドセンター「直接行動」の軌跡展@松濤美術館であった。そして今週、今日は今度の日曜で終わってしまう、あなた…

廉価版と人魚

扶桑書房にて、2冊購入(というよりも、1冊は著者より直接頒けていただく)。 川島幸希「私がこだわった初版本」(人魚書房)廉価版130部頒価3000円 谷崎潤一郎「人魚の嘆き」(春陽堂)大正9年4月25日8版凾欠800円 まずは「古通」誌上でも販売予告された廉…

趣味展。

趣味展、初日である。 今日は、しかし祝日であり混雑が予想された。でもまあ、ということで、開場15分前に到着。既に入り口は開いており、階下の開場前に客が列んでいる。しかし平気なツラして割り込みズルする中年男性少なくないなあ。 10時、開場。 なだれ…

殻とか邯鄲とか

前回のエントリにも書いたけれども、金曜日の深夜に帰宅してみると、扶桑書房目録速報が届いていたのであった。まさか今日とは……先着順だしこの時間じゃと諦め半分で真夜中にファクスを入れた。で、月曜日である。3点注文したうちの1点が届いていた。他2点は…

五反田遊古会

五反田遊古会、初日。ここのところ、お勉強用の本を立て続けに買ったりしていて懐が痛かった。閉店1時間前に会場到着。まずは1階の外から。むかしならば喜んで買っただろうなあという本が200円とかで放り出されていても、今はむしろ置き場所を考えて買わない…

城南展+川崎長太郎の新刊限定本

昨日金曜日の午後、所用で吉祥寺に赴いたら雪が降ってきたので驚いた。季節柄珍しくもないのだろうが、出発時は晴天だったので。でまあ、帰りにちょっとだけであったが久々に荻窪駅で途中下車してささま書店に立ち寄る。 そして今日、城南展古書展。今日はち…

下町展か

ギリギリの時間であったが、都内に出たので下町展に行く。 18時閉場の17時50分頃会場到着。荷物を預けるところに行くと、もう終わりだから入れませんよ、とにべもなく。時計は17時58分頃を指している。そう、あれはわざとなのか、ここの時計はいつも進んでい…

ぐろりや会ではなく最近の

金曜日、ぐろりや会初日。サッパリするほど何も買うものがなかった。本日は扶桑に赴くも、買うものなし。寂しい気もするが今、お金を使わないことは大事である。というのも、既にネットであれこれと買ってしまっていたのだった。 ライオネル・トリリング(野…

告知:『私がこだわった初版本』廉価版

明日発売の「日本古書通信」2月号に、昨年末に刊行された川島幸希氏の私家版『私がこだわった初版本』の廉価版発行の通知が出る由。 先に刊行された私家版は45部特製5部で、『古通』定期購読者用の一般販売分は10部のみだったわけだが、川島氏は周囲の意見…

大雪前の窓展で他人の日記を買う

うっかり窓展は来週だろうと思い込んでいて、確認のために目録を見ると明日になっていると気づいたのが午前5時過ぎ。今から寝たとしても会場10時の30分前に行くとして2時間眠れないなあとお風呂に入り、ベッドに潜るも結局は眠れず。ふらふらのていで神保町…

趣味展フィーバー

趣味展。いやはや本当に今日ほど朝寝坊して趣味展開場に遅れたのを後悔した日はない。まあぐったりしていたから仕方がなかったにせよ、今日の趣味展のフィーバーぶりは青展というか一人展のような感じであった。扶桑書房の棚がそれこそ(ワタクシ的には)ノ…

我楽多市展

我楽多市と趣味展のふたつの目録が届いたのは一昨日である。深夜帰宅したら届いていた。見る。翌日昼に注文を入れる。ギリギリである。しかし何故こんなギリギリに届くのか。ウチだけなのか、皆そうなのか。そして今日、我楽多市展初日。 野坂昭如+滝田ゆう…

愛書会

愛書会古書展。初日、注文品はない。ちょっと時間があったので1時間くらいかけてじっくり見る。中公文庫がズラリとある棚が目立ったような。黒っぽい棚もあるのだが、今回はいまいちひっかかるものが少なく。 室生犀星「火の魚」(中央公論社)昭和35年3月25…

正月明けの古書

月曜日の夕方、扶桑書房の目録速報7号が届いた。が、仕事のため見たのは帰宅後の夜。あれとかこれとか、既に売り切れてしまった後であった。それでも、と、注文した雑誌が一冊。 「文芸文化」昭和19年8月終刊号2000円 稲垣足穂「天体嗜好症」(春陽堂)昭和3…