漁書日誌 3.0

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ぐろりや会ではなく最近の

金曜日、ぐろりや会初日。サッパリするほど何も買うものがなかった。本日は扶桑に赴くも、買うものなし。寂しい気もするが今、お金を使わないことは大事である。というのも、既にネットであれこれと買ってしまっていたのだった。

ライオネル・トリリング(野島秀勝訳)「〈誠実〉と〈ほんもの〉」(法政大学出版局)カバ1260円
友田義行「戦後前衛映画と文学」(人文書院)カバ帯3000円
バーサ・M・クレイ(堀啓子訳)「女より弱き者」(南雲堂フェニックス)カバ帯1300円
ショオ(松村みね子訳)「船長ブラスバオンドの改宗」(盛林堂ミステリアス文庫)限定150部2000円
上二冊がお勉強用、下二冊は小説と戯曲である。トリリングのこれ、旧版が筑摩書房から出ており、その十年以上のあとのこのウニベルシタス版は改訳があるだろうなあとこちらの方を探していたのだがこれまたない。ネット古書店では全くないように思われたのだが、ふと見つけた日本の古本屋に登録していない古書店にて発見、一律定価の半額という店で安く買えて良かった。訳者後書き読んだらやはり改訳していた。それと「戦後前衛映画…」は安部公房勅使河原宏による映画に関する研究書。定価が高くて手が出なかったもので著者の博士論文。「女より弱き者」はご存知「金色夜叉」のネタ本。ホントは千円以下で欲しかった。盛林堂ミステリアス文庫は前にも数度買っているが西荻古書店が同人誌的に出している復刻シリーズである。
さて、本日土曜、何も買わなかった反動かうっかり東京堂にふらふら立ち寄ってしまい、以下の新刊本を購入してしまった。光文社文庫版乱歩全集は、ちまちま買っていたが、これでようやく完揃いである。