我楽多市と趣味展のふたつの目録が届いたのは一昨日である。深夜帰宅したら届いていた。見る。翌日昼に注文を入れる。ギリギリである。しかし何故こんなギリギリに届くのか。ウチだけなのか、皆そうなのか。そして今日、我楽多市展初日。
野坂昭如+滝田ゆう「怨歌劇場」(講談社文庫)105円
近代日本思想研究会「天皇論を読む」(講談社現代新書)100円
「石原吉郎詩集」(思潮社現代詩文庫)300円
小森陽一「出来事としての読むこと」(東京大学出版会)200円
雑誌「文学」特集:戦後大衆文化と文学(08・3-4)300円
小田仁二郎「触手」(真善美社)昭和23年7月15日初版700円
谷崎潤一郎「芸術一家言」(金星堂)大正13年10月20日初版400円
「賎のおだまき」(精文堂)明治20年8月シミ1500円
このうち、注文品は「賎のおだまき」。もちろん最初の版ではない。ではないが、国会図書館の近代デジタル…で確認してみると、挿絵も同じで版自体は同じようだ。しかしぺらっとした小冊子である。この本、作者不詳なのだが一説には女性によるものともされており、幕末の「腐女子」が書いた「薄い本」とでもいえようか(笑)。まあ基本書だろうなあということで買ってみたもの。もう一点注文していた谷崎潤一郎の細田源吉宛昭和32年度年賀状(宛書きのみ肉筆)1500円というのはハズレ。そういえば三島由紀夫にはほとんど年賀状が残っていない。するべき相手には直接年賀にうかがって年賀状のやり取りはしていなかったようである。
しかし今日はなんとはなしに良かったような気がする。棚に黒っぽいのも多く、例えば金星堂の随筆感想叢書だが、谷崎の他に里見トンや菊池寛も400円で列んでいた。午前中にはもっとあったのかもしれない。「芸術一家言」は、布装で背に題箋が貼ってあるもの。これとは別にもう何年も前に紙装の本を買って持っているのだが、異装というやつか。確かこれには凾もある筈。
思わず買いすぎで散財してしまった。一緒に写っているリオタール「非人間的なもの」(法政大学出版局)はマケプレ注文。
これらは先週末にモールやらネット古書店やらで購入したもの。