漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

梅雨期の古書

ネットで買った古書が届いた。

佐藤春夫「更生記」(新潮社:長篇文庫)昭和5年9月17日発行1100円
水野葉舟「小品文練習法」(新潮社)大正12年3月20日10版500円
買ったというか落札したものだが。「更生記」は、文庫で出ていたらそれこそ文庫で良かったのだが(戦後の河出市民文庫で出てはいるのだが)読みたくて購入。島清事件をモデルにした小説。佐藤春夫からはどう見えていたのだろ、と。もうひとつの「小品文練習法」は、ちょいと〝小品〟というジャンル自体に興味があって、初版は大正4年4月8日。投稿者・作家志望者向けの入門書とでもいった感じの本で、当時の小品認識がうかがえる。いまは小品といえば小さな作品、ごく短い短篇みたいな意味だが、明治大正期に流行して既に消えた、短い写生文みたいなジャンルなのである。
以下は買った新刊。

日清戦争 (中公新書)

日清戦争 (中公新書)