漁書日誌 3.0

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ぐろりやではなく新刊

本日はぐろりや会二日目。注文品もなく、昨日用事で来られなかったので終わり30分前の開場を覗く。美事なまでに買おうという本がなかった。まあそれにくわえて、新刊で買おうという本があったので控えたということもあったのであるのだが。

「アイデア」2014年5月号〈特集:清原悦志・北園克衛
あとで新刊書店にて上記雑誌を購入。清原悦志は、思潮社の本や雑誌「牧神」、牧神社の日夏耿之介「吸血妖美考」、グリアースン「近代神秘説」などの装幀はお馴染みであった。それから、なんと言っても北園克衛。古書関連でお付き合いのある方が執筆、資料提供しており、これがすごい。超絶稀覯雑誌やらあれこれやら。デザインの角度から見た北園克衛ということでヴィジュアル資料として素晴らしい出来になっているのである。
さて、最近はめっきりここで新刊情報を掲げていなかったが、知らぬ間にあれこれと出ていたようなので、ちょっと欲しい新刊書を以下に並べてみる。
見えない世界の物語 超越性とファンタジー (講談社選書メチエ)

見えない世界の物語 超越性とファンタジー (講談社選書メチエ)

新訳 独身者機械

新訳 独身者機械

杉浦非水のデザイン

杉浦非水のデザイン

日本歓楽郷案内【完全復刻版】

日本歓楽郷案内【完全復刻版】

文芸誌編集実記

文芸誌編集実記

倉敷市蔵 薄田泣菫宛書簡集: 作家篇

倉敷市蔵 薄田泣菫宛書簡集: 作家篇

三島由紀夫における「アメリカ」

三島由紀夫における「アメリカ」

とうとう「奴隷祭」に続いて「日本歓楽郷案内」の復刻が出るとは。「奴隷祭」なんかよりこちらの方が資料的にも面白い復刻になると思うのだが売れるのか。こうなったらお次は坂ノ上言夫でも出してもらいたいものである。それから「A.O.バルナブース全集」の文庫化は素直に嬉しい。河出モダンクラシックのやつはなかなか古書で見かけないし出ても高い。しかし岩波文庫で出るとは。元「文芸」編輯長の寺田氏のは、初出の「季刊文科」を全部コピーして読んだ覚えがある。「英霊の声」など河出の三島担当だった編集者なのである。未完に終わったのが残念だが。