漁書日誌 3.0

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フリーダム展のあと雨

先週、サロン劇場の「冬に想う〜O.ワイルドと三島由紀夫の小品から」@和敬塾内旧細川邸サロンに行ったあと、神保町に出て用事を済ませた後に閉店間際の古書店を流して、田村書店の外のワゴンで1冊古書を買い、そのまま東京堂へ立ち寄って、新刊を2冊購入。
そして今日、本部古書会館でのフリーダム展に赴く。いままでビデオやCD、書画骨董などは古書展の棚で並べている店もあったが、今日は革靴をズラリと並べているところがあった。以前、震災直後に防災セットを並べている棚には遭遇したことがあったけれど、革靴ズラリは初めてである。閉店した靴屋の在庫でも引き取ったのだろうが、さすがフリーダム展だけはある。
結局ザーッと回って、文庫本2冊に内容見本2冊を買ったのみ。古書会館を出ると、雨が降ってきており、小雨の中、すずらん通りのダイソーへビニル傘を買いに走るのであった。
まずは定価購入した新刊書から。

山本貴光「文学問題(F+f)+」(幻戯書房
ノエル・キャロル「批評について」(勁草書房
西法太郎「死の貌」(論創社
この3冊で約1万円である。「文学問題」は御存知漱石の文学論を丁寧に読み解いて解説していくもので、今までちょっと敬遠してきた漱石の文学論にこれで…と思って購入。キャロルのは、サブタイトルを「芸術批評の哲学」と題し、これも刊行予告を見て興味津々であったもの。西氏のは「表現者」などに一部掲載されたものだが、前々から出ると話はうかがっていて、このたびようやく一本となったもの。とりわけ分部順治の三島彫像について徹底的に取材された論などが興味深い。
しかし、そういえば今年の11月は三島関連書籍の刊行が上記の本以外ほとんどなかったような印象。ヘンリー・ミラーの三島論がちゃんとした翻訳書で今度出るのと、来年1月には井上隆史さんが新しい三島論を上梓するくらいだろうか。ジョン・ネイスンの日本体験記も興味深いのだが。

リチャード・セネット「公共性の喪失」(晶文社)カバ印1700円
現代日本文学大系」(筑摩書房)内容見本100円
「日本の文学」(中央公論社)内容見本100円
林達夫「歴史の暮方」(中公文庫)200円
永江朗「不良のための読書術」(ちくま文庫)100円
セネットは田村書店の外ワゴンで購入したもの。某大学個人研究購入の印があり、廃棄印は無いのだが…。「日本の文学」内容見本は、吉永小百合が表紙だったと思うのだが……中には第26回配本の投げ込みがあったので、もしかしたら内容見本といっても何度も改訂していたのかもしれない。
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最近気になっている本。

ニッポン放浪記――ジョン・ネイスン回想録

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ありふれたものの変容:芸術の哲学

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啓蒙 (叢書・ウニベルシタス)

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ハーバート・スペンサー コレクション (ちくま学芸文庫)

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写真の理論

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1968[1]文化 (筑摩選書)

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文豪文士が愛した映画たち (ちくま文庫)

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文字と楽園〜精興社書体であじわう現代文学

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情動の哲学入門: 価値・道徳・生きる意味

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江戸庶民の読書と学び

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