漁書日誌 3.0

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二週つづけて前衛

いつでもいけるや、が、やはりいつもの如くギリギリになってあわあわ行かないと、と、なって、結局は駆け込みになる。先週の土曜日はハイ・レッドセンター「直接行動」の軌跡展@松濤美術館であった。そして今週、今日は今度の日曜で終わってしまう、あなたの肖像・工藤哲巳回顧展@東京国立近代美術館である。図らずも前衛二連続。


図録は、どちらもよい作りで買って損はないものであった。とりわけ工藤哲巳の方は、その分厚さに驚いた。束の厚さは直径5センチ、電話帳のようでもある。公立の美術館だからであろうか、これで三千円しないのは御の字かもしれない。

今日は工藤哲巳展に行って、せっかくなので同時開催のコレクション展も見てから神保町へ向かったのだが、結局古書会館には17時55分に着で、和洋会でもあるし、またギリギリにきて受付でイヤな顔されるのももう面倒になって封筒だけ置いて退散してきた。で、今日は神保町では何も買っていないのであるが、まあ今週はネットオークションやらマケプレやらで買ってしまっていて、それ以上無駄遣いせずに済んだと思えばまあ。

今泉文子「鏡の中のロマン主義」(勁草書房)400円
神林恒道他編「芸術における近代」(ミネルヴァ書房)950円
フリードバーグ「ウィンドウ・ショッピング」(松柏社)800円
そういえば、ハイレッドセンター展で展示されていたが、赤瀬川原平の模造千円札が印刷されているとかで(ヌード写真のアンダーヘアーだったか?)発禁扱いとなった「赤い風船もしくは牝狼の夜」という本がある。城市郎の「発禁本」だかで読んで知っていたのだが、学生時代、千歳烏山の小さな古本屋で偶然見つけ、値段が付いていなかったので店主に聞くと、自費出版の詩集とでも思ったのであろう、300円でいいというので喜んで買ったことがあった。凾も付属のカラーセロファンも揃った完本であったが、それをHPに掲載すると、未知のコレクターからトレードの申し出があって、酒井潔の「浮世オンパレード」「アラビアン・ナイト」2冊と交換してしまったことがあった。もう十年以上前の話である。