漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

五反田遊古会

五反田遊古会、初日。ここのところ、お勉強用の本を立て続けに買ったりしていて懐が痛かった。閉店1時間前に会場到着。まずは1階の外から。むかしならば喜んで買っただろうなあという本が200円とかで放り出されていても、今はむしろ置き場所を考えて買わない。昭和批評体系4冊揃い1冊300円とか。そのまま何も買わず、2階へ。
今日の会場は、けっこう黒っぽい本も目立ち、午前中から漁っていたら面白かっただろうなあと思われた。しかしまあ買うのは1冊200円の文庫ばかり。ちょうど探していた「浮城物語」の縮刷版を安く見つけて嬉しいところ。

矢野龍渓「浮城物語」(金尾文淵堂)大正5年4月20日訂正増補20版凾欠500円
パノフスキーイデア」(平凡社ライブラリ)カバ525円
大佛次郎「旅の誘い」(講談社文芸文庫)カバ200円
別役実「虫づくし」(ハヤカワ文庫)カバ帯200円
夢野久作「狂人は笑う」(角川文庫)カバ200円
梶井基次郎全集」(ちくま文庫)カバ200円
井田真木子「プロレス少女伝説」(文春文庫)カバ200円
北原白秋邪宗門」(東雲堂書店)明治44年11月25日再版4000円
イデア」は安く古書で買おうと思っていたら品切れてプレミアが付いてしまってなかなか買えなかったもの。今回、数行ペンでの線引きがあるが500円ならば仕方なしかと購入。「邪宗門」は易風社から自装で初版が出て、東雲堂から高村光太郎装幀で「再版」として出たバージョン(東雲堂版に初版はない、易風社から数えてである)。その後、白秋はこの装幀を気に入らず、三版ではまた自装に戻した由。目録注文品である。
その後、勉強会に出席したり、軽い打ち上げで飲んだりして深夜に帰宅してみたら、扶桑書房の目録が届いているのを発見するのであった。