漁書日誌 3.0

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ぐろりや会

ぐろりや会古書展、初日。

用事があるついでに立ち寄り、30分ばかりザーッと見て、お会計。特にこれというものはなかったが、幾つか。

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谷崎潤一郎「鍵」(中央公論社)重版凾100円

山口勝弘清水徹「冷たいパフォーマンス」(朝日出版社)カバ帯印150円

塚原史「言葉のアヴァンギャルド」(講談社現代新書

Georges Ribemont-dessaignes THEATRE,Gallimard,Paris,1970,初帯400円

「鍵」は重版調査のため。ジョルジュ・リブモン=デセーニュの戯曲集は、「シナの皇帝」ほか全3編の戯曲を収録。奢灞都館の蔵書印がおしてある。奢灞都蔵書印ありの洋書がズラリとあったが、これはと買ってみた。400円だし。もちろん、フランス語は読めない。翻訳は、田中浩二によるものが「現代劇」というマイナー雑誌に掲載されている。他に、「思潮」に「ナイフの涙」が出ているくらいか。演劇実験室万有引力の旗揚げ公演で上演されたが、あれは田中によって脚色されたもの。当時の上演台本を見ていないのでナンともいえないが、確かチラシは持っていたはず。以前、パルテノン多摩J.A.シーザーの展覧会をやったときに、会場にデッドストックのチラシがあってご自由にというのでもらった記憶。