漁書日誌 3.0

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五反田新宿

まずは五反田へ向かう。五反田遊古会古書展。注文品はない。1階のガレージをじっくり見て行く。よく見かけるシェークスピア全集の端本に、なにやら「嘉香校正本」と手書きの帯が巻かれているものが10冊くらいある。赤字で誤植などが細かく直してある。これはなんだろう。1冊200円だったので、試しに買ってみる。
それから2階の会場へ。ザーッとまわる。東宝ミュージカルス第1回公演のパンフとか職場演劇祭のパンフなども一時抱えるが、結局やめて戻す。赤ドリの棚で欲しかった本を見つけるが、けっこうなお値段だったので戻す。

坪内逍遙訳「ハムレット」(シェークスピヤ全集)昭和8年9月20日印ラベル200円
武林無想庵訳「サニン」(植竹文庫)大正3年12月8日再版凾200円
「近代詩書在庫目録」(田村書店)200円
大江健三郎「日常生活の冒険」(新潮文庫)カバ200円
まあお金もないし、いいかと。


シェークスピヤ全集のやつはこんな感じ。嘉香というのは服部嘉香のことであろう。この本が出た頃には早稲田の教授職である。逍遙訳シェークスピア新たに出すにあたって手を入れたものか。では蔵書印は。不明。月の輪さんに聞いてくればよかった、失敗。
その後、新宿に出て、ニコンプラザ新宿で開催中のインベカヲリ写真展を見て、最新写真集を買って著者にサインを入れて貰ってから、今度は急いで紀伊國屋サザンシアターへ向かう。18時半開演の「豊饒の海」を見に来たのである。

あの大部の4部作をどうやって板に載せるのかと思っていたが、「春の雪」をベースにしながらもうまいことまとめていた。全作のダイジェストか、はたまた大胆な改作をしているかなあと思っていたが、これはアイデアの勝利と思う。いろいろと思うこともあるが、これはちょっと文章にまとめて発表したいので、ここには書かない。