漁書日誌 3.0

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2008-01-01から1年間の記事一覧

水の底

先日、金沢の出版社龜鳴屋に注文した伊藤人誉「続人誉幻談 水の底」が届いた。 514部限定記番。2008年1月31日発行。税込2980円。 今回は、前回出た「人誉幻談 幻の猫」(514部限定記番。2004年4月30日発行)と違って上製本となっている。独特の細長い判型は…

日曜の古書

一昨日の前の日だったか、ネットオークションで四件くらい立て続けにものを落札した。たまたま重なっただけである。皆千円以下のものばかり。 まずはこれ。雑誌。 「奇譚クラブ」と共に安ければ買うようにしてなんとなく集めている「風俗科学」。これは昭和2…

岩波文庫復刊

さて、久々に五反田遊古会古書展では何も買うものがなかった。泉鏡花「柳筥」外装欠、綴穴ありの初版、木版口絵ありが8500円という品物が五反田展目録に出ていたのだが、外れてしまった。 五反田を回っていたら神保町の和洋会には間に合わず。東京堂をチェッ…

武智映画

ネットオークションで落札した本が届いた。 現代映画研究会編「エロチシズム芸術と武智映画作品集」(新風出版社)昭和42年10月1日発行である。 「100万人のカメラ」という雑誌の昭和39年12月増刊号で、同じく武智の「白日夢」などを特集した「白日夢・紅閨…

松屋浅草古本まつり

本当は、こちらではなく神保町の趣味展へ行くつもりであった。それが、17時までの趣味展ではなく19時半までやってる浅草松屋になったのは、単にグズグズして出発が遅れたからというだけに過ぎない。でまあ、買ったのはこんなところ。 一番高かった本が、2100…

フライデーモール

国会図書館に行く。 昭和三十年代の週刊明星、前から別室扱いだったが、現在はカラーコピー取れないそうだ。数年前は普通に出来たのに。グラビア中心の雑誌がマイクロになると画像不鮮明この上なく全く使えなくなるのだがなあ。あれこれしてから、神保町へ。…

水曜の古書と目録

さて、今日は四通の古書目録を手にした。 ソレをいう前に、今日買った古書。 ネット古書店に注文していたフランクリン・L・バウマー「近現代ヨーロッパの思想」(大修館書店)2100円。(オススメの古書) それからこれは昨日届いたものだが、同じくネット古…

今日の本

今日、新刊書店にて買った本。 ロルフ・デーゲン「フロイト先生のウソ」文春文庫 河原和枝「子ども観の近代」中公新書前者は、精神分析って実はこんなにインチキですよ、という本。後者は、おそらく、フィリップ・アリエス「子どもの誕生」的なカルスタ的本…

夕立の古書店

土曜日、午後17時半。 外はまだ明るい。明度はあるがダークな色合いの空。これはそろそろ来るなと思われた。そんな中、いつも覗いている古書店へ。既にその時からゴロゴロと遠雷が聞こえてはいた。入店後3分くらいして、バケツをひっくり返したような土砂降…

愛書会古書展・ゾッキ

愛書会古書展初日。注文品はひとつ、本田一郎『仕立屋銀次』(塩川書房)函欠2500円。もちろんハズレた。 ということで会場内をザーッとまわって、結局買ったものは、NLT公演「デリケイト・バランス」台本掲載の雑誌「悲劇喜劇」1968年4月号、150円。それ…

昨日・本日の古書

本日届いた古書。鈴木登美「語られた自己」(岩波書店)2600円。お勉強用。 いや実は既に借りて読んではいた。そして今でも定価で新刊書店に売っている。定価4000円。それをケチりにケチって古書で探してようやく見つけた、というもの。八年も前の本である。…

*******番外情報:映画「MISHIMA」

しばらく絶版だったDVD版映画「MISHIMA」が、特典映像付きの二枚組DVDとして新発売された。 はてなは米国アマゾンの商品は紹介出来ないのだろうか。出来ないようなので、一旦画像をダウンロードして掲げます。で、そのジャケは、なんか横尾っぽいけど…

昨日今日

昨日池袋の古書店にて購入した、文庫、新書。 ちょっと入り用で買った「羅生門・鼻」100円とか、同じく手っ取り早く芥川を再確認したく購入した岩波新書「芥川龍之介」とかはまあ別によい。 桜井哲夫「不良少年」(ちくま新書)は、ちょっと目次をみて気にな…

西部古書展

目録で注文していたのは、ポニー・カセット文庫「春の雪」2100円。 これは安いだろう。入手出来てよかった。段ボールの外函の中には、タイトル金箔捺された布貼ケース。そこにCT五本。 なかなかデカイ。 三島系を高く付けている専門店では、これの十倍はし…

七夕下見+松井画集

まずは「松井冬子画集」(エディシオン・トレヴィル)特装版から。16800円。六月に予約した成山画廊から本日宅急便で届く。 成山画廊予約分は、希望者には献呈署名が入る(通常は画家署名のみ)、せっかくなので入れて貰った。 輸送用段ボール外函入り。本体…

初版本+古書+まど展

おとついだったか、いつもはたいしてめくりもしない某古書店の目録、チラチラ近代文学の所を見ていたら、何故か佐藤春夫がズラリと出ていて、そこに、「病める薔薇」重版凾付3670円というのがあった。おお、重版とはいえ凾付きは欲しい! ということで早速フ…

新刊ではない本三冊

仕事の帰りに新刊書店にて、三冊購入。 トーマス・ド・クインシー「阿片常用者の告白」岩波文庫 同「深き淵よりの嘆息—『阿片常用者の告白』続編」同 増補改訂版「谷崎先生の書簡」中央公論新社ド・クインシーのは、前々からそのうち余裕のあるときにでも、…

狂った日曜日

今日は京橋の国立フィルムセンターでやっている特集「長谷川一夫と衣笠貞之助」で、あの「狂った一頁」(1926)が上映されるのでこれは必ず見に行かなければ、と前々から決めていたのであった。だが雨。 却って雨のせいですいていたらラッキーだな、などと思…

雨の降りそうな土曜日

結局、グズグズとしていたら、神保町のぐろりや会には間に合いそうもなくなってしまった。 昼過ぎ、以前ネット古書店に注文したお勉強用の本が届いた。ゾルガー「美学講義」(玉川大学出版会)である。3500円もした。これはしっかり読まないとなあ。 で、夕…

五反田と恵比寿

本日は五反田古書展。 国会図書館に立ち寄ってから赴く。 閉場15分前に到着。しかし財布の中身が空っぽという事態に気づき、あわてて近所のコンビニにおろしにいったら残り10分しかなく。ザーッと会場を回って買ったのは、ガルブレイス「ゆたかな社会」(岩…

マリーの伝説

今日は新刊書を一冊購入。オーラの素顔 美輪明宏のいきかた作者: 豊田正義出版社/メーカー: 講談社発売日: 2008/06/11メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 28回この商品を含むブログ (15件) を見る評伝である。 どうも伝説ばかりが目に付くような感じだなあ…

パンチ新書

新刊書店で新書二冊。 今橋映子「フォト・リテラシー」中公新書 竹内洋「社会学の名著30」ちくま新書それから古書一冊。 「weekly平凡パンチ」昭和41年8月1日号 500円 まー、平パンは、冒頭のグラビア特集「フシギな男 三島由紀夫」が目当て。平パン読者が選…

金曜日神保町

ちょっと調べモノに国会図書館へ行き、その後、神保町へ出る。 今日は新興展か、まあいいか、ということで図書館を出たのは18時半。神保町に到着したのが19時頃。田村なども既に閉まっている。 で、古書モール。 こんなものを購入。大曲駒村「東京灰燼記…

城南展

城南展最終日の今日、しかも閉場30分前に開場に到着。 注文品はなし。 会場を一回りして時間切れ。買ったものは以下。 谷川義雄「ドキュメンタリー映画の原点 改訂版」日本保育新聞社700円 ボードリヤール「象徴交換と死」ちくま学芸文庫850円 阿刀田高「夢…

メディア都市パリほか

ここのところお勉強用に買った本。 全て古書で。 岩本憲児「サイレントからトーキーへ」森話社 藤井淑禎「不如帰の時代」名古屋大学出版会 山田登世子「メディア都市パリ」青土社 アイザイア・バーリン「ロマン主義講義」岩波書店「サイレントからトーキーへ…

未青年確保

春日井建「未青年」作品社、1960年9月1日発行 初版(というか初版しかないと思う)、包紙(トンネル函状のペラペラした紙で表紙と同じデザイン)欠、9000円。 とうとう、歌集に手を出した。それも「未青年」。歌論の本ならあるが、実は今まで歌集は一冊も買…

野島康三の蔵書印

野島康三の蔵書印と筆跡。 魚山堂の目録より。 微妙なような気もするが。 谷崎潤一郎の蔵書印のあるセクソロジーの本とか、欲しいものである。

雨の中の舞妓揚げ

ちょっと前まで半玉だった妓を揚げた。みきひこ屋という置屋の妓である。 長田幹彦「舞妓姿」新潮社・情話新集2、大正4年6月1日4版発行。竹久夢二木版装幀。美。6300円。本日は、まあちょっと某文学系の学会にチラリと顔を出して発表を聞いてきた。が、15時…

趣味展全開

ちょっと久しぶりに国会図書館へ調べモノに赴く。 本当なら、国会のようにマイクロ化されちゃっているところではなく、都立中央でホンモノを調べたかったが今工事中では仕方がないということもあり、幾つかの雑誌や本を見に国会へ。だが、「群像」は、マイク…

文庫新書

またやらかした。 おそらく根底には品切れオブセッションがあるのだと思うのだが、あまりいい気になって新刊文庫・新書を買っているととてもではないがすぐ破産してしまいそうだ。 ということで、お勉強用に、と、今日買ってしまったもの。 松浦寿輝「エッフ…