漁書日誌 3.0

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水曜の古書と目録

さて、今日は四通の古書目録を手にした。
ソレをいう前に、今日買った古書。

ネット古書店に注文していたフランクリン・L・バウマー「近現代ヨーロッパの思想」(大修館書店)2100円。(オススメの古書)
それからこれは昨日届いたものだが、同じくネット古書店で注文した山下重一「スペンサーと日本近代」(御茶の水書房)2100円。明治期ってかなりスペンサー翻訳されてあれこれと浸透していたようだけど、何故かここらへんの関係を追っかけた本が少ない。というかワタクシが無知なだけかもしれないが。それにスペンサー自体の社会進化論も、中公の世界の名著以外でないのかなあ。岩波文庫とか入っていると思っていたのだが。まあ「ダーウィニズム論集」にチラッとあるようではあるが。ということでここいらへんを読んでおきたいな、と。
それから他は、今日地元古書店にて買ったもの。江藤淳「閉された言語空間」(文春文庫)315円。GHQ関係は前々から興味あったので、そのうち買おうと思っていたもの。また曾村保信「地政学入門」(中公新書)も、以前より拾おう拾おうと思っていてもなかなか見かけなかったもの。確か去年の五月くらいに西荻窪古書店にて500円でみかけたが、ちょっとお金が足りずにその時諦めそれ以来見かけなかったものだ。今回は200円で購入。ハウスホーファーあたりをコンパクトにまとめてくれていて便利そう。あとはまあ、ついでのような感じで戸板康二「泣きどころ人物誌」(文春文庫)250円と、佐藤道信「〈日本美術〉誕生」(講談社選書メチエ)650円。

今日はヘアサロンへ行き散髪。サッパリした。

帰り際に、コーヒー飲みつつ一服し、持参した目録を取り出す。いつも行く地元古書店が参加している合同目録を貰ったのでまずそれから見る。アルベール・サマン「青き眼の半獣神」(森開社)8000円。いいなー。持っているので注文しないが、金銭的な余裕があったら注文したい本。これは使っているマーブル紙も印刷のニセモノではなくちゃんとしたものだったし、よいなあと思ったことがある。それから、「正岡容集覧」(仮面社)12000円。以前どこかの古書展会場で、凾欠で背革の革に傷が入っているのが5000円で出ていたのを見かけたことがあり見送ってしまったことがある。でかくて重くて三段組だか四段組だかで読みづらいけれどアレ買っておけばよかったと後悔している。というかさ、講談社文芸文庫あたりで、正岡容小説選集みたいの出してくれないかしら。でもここで念頭においているのは「円朝」とかじゃなくて「風船紛失記」(改善社)とかだが。
で、他に届いた和洋会、五反田展、中央線展の目録を見ると……以前ここで言及した、ゾッキで出た(?実際にはゾッキ印ないが)「シャンパベール」や「秘めやかな心の声」、「三位一体亭」が、特価書籍価格の倍やら幾らか上乗せした価格で数件出ていた。まあねえ。
ということで、幾つか注文。でもまあ人気あるだろうから外れるだろうなあ、外れたら外れたで懐が助かるのだが。