漁書日誌 3.0

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昨日・本日の古書

本日届いた古書。鈴木登美「語られた自己」(岩波書店)2600円。お勉強用。

いや実は既に借りて読んではいた。そして今でも定価で新刊書店に売っている。定価4000円。それをケチりにケチって古書で探してようやく見つけた、というもの。八年も前の本である。でもね、ペンやらマーカーやらであれこれ書き込みしながら読み込む、というのがスタイルなので、やっぱり当然だが借りたものにはそういうこと出来ないし、購入したかったのである。
その上のパラフィンがかかっているのは、扶桑書房目録にて注文、購入した昨日届いたもの。「広津柳浪傑作集」(実業之日本社)初版函欠3000円。大正4年8月28日発行。

柳浪は、個人的に好きな作家でいままでは文庫本で読んできた。元版はなかなか手が出ないシロモノだし、かといって「定本広津柳浪作品集」(冬夏書房)なんかにも手が届かず、というか見かけないし。本当は、「柳浪叢書」重版函欠傷、なんて出物があったら一等よいのだが。


お次は、ネットオークションで1500円にて落札した東海散士佳人之奇遇」(博文堂)一〜三編。

傷、虫食、スレ、薄黴、挿画幾つか欠等々欠点ありの上に最初の三冊だけというシロモノだが、参考のために落札してみた。政治小説とか、こんなものまで買っていると、全く統一性のない滅茶苦茶な蒐書傾向のように思われるかもしれないのだが、まあ……読むだけならば、今現在岩波文庫の重版が現役であるわけだし……こういう感じで出版されたという参考用である。