漁書日誌 3.0

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土曜日の古書

国会図書館で調べ物してコピーなどした後、神保町へ出る。新興展はいつの間にか目録が来なくなったが、17時終了で間に合わず。で、田村書店の外台にふらりと立ち寄り覗く。

シクロフスキー「散文の理論」(せりか書房)カバ欠300円
ゲーテ「色彩論」(岩波文庫)200円
西沢栄美子「書物の迷宮」(水声社)カバ帯献呈署名800円
藤田三男「榛地和装本終篇」(ウェッジ)カバ帯1000円
Jennifer Lesieur : Mishima(Gallimard,2011)1166円
上から三冊が田村の外台で買ったもので、下二冊が今週ネットで購入したもの。シクロフスキーはどれだけ安く入手出来るかと思っていたのでこれはちょうどよかった。「書物の迷宮」は知らない本だがパラパラ見てみるとなかなか面白そうだったので。ホントは500円くらいだとよかったのだが…。で、最後の洋書だが、4月に出たばかりの女性による三島評伝、新本購入。フランス語読めませんがね。読めないが持っておかないと。
それから扶桑書房へ向かう。現在金欠でかなり痛々しいことになっているのだが、嗚呼もうこれは致し方ないという感じで以下を購入。

小山内薫「蝶」(水野書店)明治42年4月30日初版カバ欠3000円
幸田露伴「尾花集」(嵩山堂)明治45年6月20日16版永洗木版口絵入少痛2500円
広津柳浪「柳浪叢書 前篇」(博文館:名家小説文庫)明治42年12月31日発行背焼凾欠
同「柳浪叢書 後篇」明治43年6月16日発行背焼凾欠、前後篇揃12000円
取り置きのつもりが後払いでよいとのことで持ち帰った。無論そんな現金持っていないからだが、特に「柳浪叢書」は前々からの探求書で、「定本広津柳浪作品集」全三巻はバカ高いし単行本を全部集める気もない、でも岩波文庫実業之日本社の「柳浪傑作集」なんかには収録されていない作品を読みたくてこれが欲しかったのである。凾欠揃でこれ以下の値段を見たことがないし仕方あるまい。さて来週の支払いが……。
そういえば、神保町の日本特価書籍が八月いっぱいで新刊書の扱いをやめて古書のみになるという情報がリツイートされてきた。ムムム。