漁書日誌 3.0

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メディア都市パリほか

ここのところお勉強用に買った本。
全て古書で。

岩本憲児「サイレントからトーキーへ」森話社
藤井淑禎「不如帰の時代」名古屋大学出版会
山田登世子「メディア都市パリ」青土社
アイザイア・バーリンロマン主義講義」岩波書店

「サイレントからトーキーへ」は、これの前編ともいえるような「幻灯の世紀」も欲しいなあ、と。でもいかんせん定価が高い。古書で2千円くらいであればよいのだけれど。なんとも。「不如帰の時代」は、ちょっと家庭小説が流行ってた明治日本に関心があったため図書館で中身確認してから購入。結核とか藤村操とか煩悶とか。基本的に論文集だがテーマに興味がありなかなかよい感じに読めそうです。
あー「不如帰」も重版でいいから元版欲しい。「寄生木」とか「みゝずのたはごと」なら見るんですけどねえ。実は「不如帰」の重版本って古書で見たことがない。「不如帰画譜」とか「不如帰の歌」なら売っているのですが。蘆花以外では、「己が罪」とかあの辺も読みたいんですけど、まあこれは幽芳ですが、明治大正文学全集でよいので欲しいなあ、と。大悲劇全集も古書展会場で安価に拾うならよいけれど、改めて探すと結構なお値段しますよね。これは岩波文庫あったっけか……。
でまあ、バーリンの「ロマン主義講義」はちょっと知人にこれはなかなかよいと聞いていて探していたもの。定価3000円でしたか、古書ですが送料含めたらほぼ定価近い値段になってしまいました。それから「メディア都市パリ」。この本、ちくま学芸文庫版で欲しかったんですけど、今は品切れで結構なプレミアついているそうで、ならば安い元版で……って前にも書きましたね。これ、なかなか面白かったです。同じ事何度も繰り返すし結構すかすかな感じもなきにしもあらずなのですが、ネタが面白く、十分楽しんで読むことが出来ました。