漁書日誌 3.0

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2010-01-01から1年間の記事一覧

まど展

書窓展初日。注文品は無し。国会図書館に行き、その足で国立劇場のチケットセンターまで行って来月の文楽チケットを購入し…などとやっていたら会場到着は17時過ぎ。ザッと回ってザッと。いつもの如く新書文庫ばかり。 芥川龍之介「将軍」(新潮社:代表的名…

ぐろりや会

ぐろりや会古書展初日。新御茶ノ水駅前の楽釜うどんで腹ごしらえしてから会場へ(ちなみにここはお汁がぬるい)。 注文品はない。16時過ぎに会場到着、ザーッと見る。 後藤宏行「陥没の世代—戦後派の自己主張」(中央公論社)カバ帯300円 唐沢富太郎「日本の…

残暑下の古書

ようよう涼しくなったような感じだが、今週はじめは本当に暑かった。30度で涼しく感じるっていうのはやはり異常気象の類なのだろうか。まあそんなことはどうでもよいのだが、本である。古書である。といっても、定価購入した新刊書に古書。 石神茉莉「音迷宮…

夏のデパート展二連続

例年違っていたような気もするが、今年は池袋西武リブロの大古本まつりと東急渋谷大古本市の初日が昨日今日と連続。まあいつもは文庫新書などを買う機会がおおいけれども、まあ今回もそうであった。いつだったかのように、「お伝地獄」初版凾付二千円が閉店…

酷暑の諸々

地元の古書店やら、ネットオークションやら、ネット古書店やらで、ここのところ入手した本。いやしかし酷暑ではあるんだが、どうも季節感を感じられず、なんだか気持ちの良くない暑さである。 鹿火屋一彦「女体開眼」(美和書院)初版カバ315円 ベンヤミン「…

告知:扶桑書房特別展

来る9月20日(祝)の12〜17時まで、東京古書会館にて扶桑書房特別展が開催されます。 年末恒例の扶桑書房一人展の夏バージョンといったところですが、ちょっと異なるのは、千円以下の均一本も会場に多数放出するとのこと。楽しみです!

新宿京王・大古書市+追記古書

カーン「空間の文化史」(法政大学出版局)カバ帯1800円 ジュネット「物語の詩学」(書肆風の薔薇)カバ1500円 シンポジウム日本文学16「谷崎潤一郎」(学生社)カバ400円 深田祐介「美貌なれ昭和—諏訪根自子と神風号の男たち」(文春文庫)カバ300円 山際素…

夏・文庫など

今日出海「私の人物案内」(中公文庫)250円 葛西善蔵「椎の若葉・湖畔の手記」(旺文社文庫)300円 小松左京「やぶれかぶれ青春記」(旺文社文庫)200円 (今村昌平企画)「村岡伊平治自伝」(講談社文庫)260円 宗谷真爾「わがイマージュ狂詩曲」(日本き…

五反田展で和洋会行かず

ちょっと調べモノで大宅文庫に行き、帰りにそのまま五反田へ出る。神保町の和洋会では、泉鏡花「弥生帖」(平和出版社)初凾欠5000円というやつを注文していたが勿論ハズレ。きっと注文殺到しただろうと思う。そして五反田の方だが、注文品もなく。ザッと一…

探索後のヒットラー

今日は芝居を観に都内に出るので、どうせソワレだし、その前に昨日不揃いだった「三人」を探索して掘り出してやるぞ、という勢いで神保町は古書会館に立ち寄る。その時、16時45分。 同人誌「三人」(8号)200円 「映画評論」(70,2/70.5/74.7)各200円 小堀…

暑い一日、趣味展

趣味展初日。注文品は無い。 今日は久々に会場に早く来た。早く来たといってもいつもより一時間半くらい早く来たというだけのことではあるのだが。 それでまあ勿論、真っ先に扶桑の棚に行き、じっくりと見る。おそらくは午前中にかなり売れてしまったのだろ…

雨の愛書会

愛書会古書展初日。注文品は無い。 国会図書館で調べモノをしていたら、いつものごとく、また閉場ギリギリの到着になる。殆どみられないような感じでそのまま終わった。目録には、谷崎の「少年」の挿絵入りの豪華版が6500円で出ていたので、もし売れ残ってい…

足立と楯の会のイロニー

先日ネット古書店に注文して届いた古書や、地元古書店で買った文庫本など。 「キルケゴール著作集20」「同21」(白水社)凾月報揃1600円 レチフ・ド・ラ・ブルトンヌ「性に目ざめる頃」(三笠文庫)初版帯350円 戸板康二「浪子のハンカチ」(河出文庫)250円…

七夕の古書そして人魚の話

昨夜、ある人から連絡があった。本を処分するのでもし君が欲しい本があれば持っていっていいよ、と。文学系の本、ということだったので、研究書や評伝などあんまり古いのはいらないが、使えるのがあるかもしれない、と、今から思えば不遜だが、向かうことに…

金ぴか金閣寺

田山花袋「花袋集 第二」(左久良書房)明治42年3月20日初版カバ欠2400円 写真左側のである。右側は参考用に並べた「花袋集」(易風社)。ネットオークションで落札したもの。2400円。中沢弘光口絵、斎藤松州装幀。口絵は油絵をカラー印刷。第一集よりも若干…

オペラ鹿鳴館

世界初演オペラ「鹿鳴館」池部晋一郎作曲@新国立劇場 上記の公演の本日千秋楽に赴いた。 歌うには台詞が長すぎるので、オペラ用にテキストを直してやったもの。しかしまあ、そもそも「鹿鳴館」自体がオペラに向いていたというべきか。「午後の曳航」なぞよ…

五反田と窓

五反田展会場の南部古書会館に到着したのが16時半ごろだったか。まずはザッと一階の外を見て回る。尾崎士郎の献呈署名本が100円であったが、あまりにボロボロだったので拾わず(そもそも背がボロボロで何の本かわからなかったので棚から抜き取ったのだ)。文…

扶桑書房古書目録平成22年夏季号

扶桑書房の夏季目録が届いた。 昨年もここで紹介した、目録自体が限定120部で、奥付に限定記番および所蔵者名があらかじめ記された、掲載商品が超豪華な逸品揃いという要保存目録である。 冒頭に配された店主による「ひとこと」には、〈日々、送られてくる通…

再度白金の土曜

昨日金曜日、ぐろりや会開催中の神保町には出られなかった。まあ注文品もなかったのだが、今日は国会図書館での調べモノやら庭園美術館やらで、時間が余ったら神保町に出ようと考えていた。 ちょうど今、庭園美術館でやっている「ロトチェンコ+ステパーノワ…

むかしの新書

金曜日、いつもならば神保町に…というわけなのだが、新興展。新興展は目録出していたんだけどなあ、以前は、といってももう五年以上前だが、谷崎潤一郎「小さな王国」初版凾付2500円とか目録注文して買ったこともあったのだが。まあ、いかないなあ。というこ…

梅雨前に扶桑

月曜日、扶桑書房の古書目録が届いた。 とはいえ、ちゃんと目録を見たのは仕事から帰宅してからで、帰宅前に友人から情報を得て二点注文したのだが、なんと、目録には雑誌「叙情」(故園草舎)1号4500円などというものが掲載されていた。無論間に合わず。こ…

城南展もイケズ

今日は城南古書展の初日だが、結局赴こうと思っていたのに、国会図書館でのコピーに手間取り間に合わなくなってしまった。まあ注文品もないし、無駄金使うことはないのである。日本のアヴァンギャルド芸術―“マヴォ”とその時代作者: 五十殿利治出版社/メーカ…

[覚書]武智鉄二シンポジウム

さて、今日は所用で渋谷に出て、帰りしなに、そういえば今日は、いま実録犯罪物特集をしているシネマヴェーラで見たかったあれがやっていたのでは…ということで、映画を観てきた。 「さらば、わが友 実録大物死刑囚」東映、1980 中島貞夫の監督作である。カ…

和洋会イケズ

本日は和洋会古書展初日。注文品は無し。 その前に国会図書館にて調べモノ。あれこれとやっているうちに、どうも古書展間に合わなそうだということで、きっぱり諦め、資料複写に精を出す。結局、19時過ぎに神保町。東京堂書店に立ち寄り、文庫一冊購入。そし…

覚書:ドラマ〈火の魚〉

室生犀星の「蜜のあはれ」の続編というか製作裏話的なおもむきのある「火の魚」のドラマ化作品の再放送が来月の27日にある。 三月に放送されたのを知らず見逃したので、これは要チェックである。 しかしまあ、「蜜のあはれ」の方は映像化不可能だろうなあ。 …

新刊書

仕事の帰りに池袋のリブロに立ち寄る。欲しい文庫や新書がある。ちょうど人からいただいた図書カードをその時に持っていた。むろん、買ってしまう。こうしてどんどん金が…。死者の書・口ぶえ (岩波文庫)作者: 折口信夫出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2010…

間に合わない土曜

今日は中央線古書展@西部古書会館の二日目である。 目録には「富ノ澤麟太郎集」(沙羅書店)凾付9500円とか出ていたし、なにかよいものが出ているかもという甘すぎる期待も全くないわけでもないのだが、いかんせん注文品もないのに高円寺までというのは電車…

ぺんぺん趣味展

趣味展初日の本日、会場に到着したのは17時半くらいである。どうも午前中に来ていた友人などによると、午前中などは本当にホクホクだったようだ。まあいわば、ぺんぺん草も…という状況といったら言い過ぎかもしれないけれども、これはあれこれあったんだろう…

週末困惑

銀座のヴァニラ画廊で開催中の「人造乙女博覧会II」、いわゆるラブドールの展示で、「盲獣」じゃないけれど触感開放のも一体あり、実物見てみたいと行ってきた。まあ、平成の生人形といったところ。だが、顔がみんな子供ばっかり。もうちょっと嗜好性あれこ…

小雨の城北展

城北展。17時42分。本部古書会館。小雨。注文品はない。ザッと見て回る。以下が収穫。 フーコー「監獄の誕生」(新潮社)函帯840円 ウルフ「私だけの部屋」(新潮文庫)カバ200円 土方定一「日本の近代美術」(岩波新書)帯157円 江戸川乱歩全集14「新宝島」…