漁書日誌 3.0

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むかしの新書

金曜日、いつもならば神保町に…というわけなのだが、新興展。新興展は目録出していたんだけどなあ、以前は、といってももう五年以上前だが、谷崎潤一郎小さな王国」初版凾付2500円とか目録注文して買ったこともあったのだが。まあ、いかないなあ。ということで、ちょっと所用で地元繁華街に出たついでに、いつも見ている古書店を覗いて、新書判を三冊買う。

須永朝彦「鉄幹と晶子」(紀伊国屋新書)昭和46年5月31日初版帯200円
安部公房「裁かれる記録」(講談社ミリオンブックス)昭和33年12月25日初版250円
羽仁進「カメラとマイク」(中央公論文庫)昭和35年4月10日初版カバ200円
安部公房のは、確か後に潮出版社から増補版が出ていてそちらは持っている。いわば元版である。そういえば、「壁の中の秘め事」じゃなくって「壁あつき部屋」(1956)はまだ未見なんだよなあ、と。これと、後年の安部スタジオでやった自主映画と、見たいのだがなかなかその機会がない。「カメラとマイク」は、まあ一応この人はシネマ58の同人だし、例えばこの時点でノーマン・マクラーレンなんか論じていたりなど、当時の状況が少しは探れるかな程度の興味で。それから「鉄幹と晶子」はついでみたいなものだが、著者25歳の時の本。
さて、明日は武智鉄二シンポジウムだ。