昨日金曜日、ぐろりや会開催中の神保町には出られなかった。まあ注文品もなかったのだが、今日は国会図書館での調べモノやら庭園美術館やらで、時間が余ったら神保町に出ようと考えていた。
ちょうど今、庭園美術館でやっている「ロトチェンコ+ステパーノワ:ロシア構成主義のまなざし」展が明日20日までなのだ。これは知人などもかんでおり招待券なども頂いていたので必ず行くぞとおもっていたのだが、気が付くと会期ギリギリ。そこで今日赴いた。
図録は2500円。トンネル凾入りのもの。凾というよりケースという感じのペラペラのものだが、印刷もよく、ロトチェンコの「線」「写真は芸術である」なんてテクストも収録されており貴重。亀山郁夫と五十殿利治が寄稿。構成主義演劇の舞台装置のプリントTなんかはちょっと欲しかったが買わず。
最寄り駅は白金台だが、先週の土曜日もここに来た。武智鉄二シンポジウム「武智鉄二・伝統と前衛」である。昼休み挟んで、計七時間くらい聞いていたけれども、なかなか体力がいるなあ、と。これを聞いてレポートを出すとかいう学生がうじゃうじゃでそれはちょっと…だったが、しかしやっぱり、中村富十郎と茂山千之丞の話が一等興味深くまた面白く。
で、そんなのに刺激されたのか、うっかりとネットオークションで武智ものを落札してしまう。
武智鉄二劇画大冊「愛の輪舞」(現代新社)凾極美1000円
まあ実はこれ、凾欠を持っていたのだが、安いので。これ昭和四十五年の当時、定価16000円でちゃんと買った人ってホントにいたのかねえ。
それとそうと、以下、今週地元の古書店などで買った本など。
中山正男「にっぽん秘録 安藤明の生涯」(文藝春秋新社)初カバ500円
横尾忠則「横尾流現代美術」(平凡社新書)250円
五十嵐太郎「新宗教と巨大建築」(講談社現代新書)250円
判沢弘「土着の思想」(紀伊国屋新書)200円
新書が多い。安藤明は、大安組社長の安藤である。そして以下は、新刊書店にて定価購入したもの。「検閲と文学」なぞ、古書で見ないから買ってしまった。
- 作者: 紅野謙介
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