漁書日誌 3.0

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金ぴか金閣寺


田山花袋「花袋集 第二」(左久良書房)明治42年3月20日初版カバ欠2400円
写真左側のである。右側は参考用に並べた「花袋集」(易風社)。ネットオークションで落札したもの。2400円。中沢弘光口絵、斎藤松州装幀。口絵は油絵をカラー印刷。第一集よりも若干分厚くなっている短篇集である。ようやく「花袋集」と一緒に書架に並べられる。これを待っていたのだ。

三島由紀夫「にっぽん製」(角川文庫)
三島由紀夫金閣寺」(新潮文庫
原武史「滝山コミューン1974」(講談社文庫)
以上定価で購入。しかし「にっぽん製」まで文庫になったか。三島のエンタメ系長篇はこれで全部文庫になったか・・・というところである。しかし、それよりもなによりも特筆したいのが、写真の金ぴか「金閣寺」である。
去年の今頃だったろうか、確か同じく「新潮文庫の100冊」フェアで、特別カバーのものが幾つか出された。「新潮文庫の100冊限定SPECIALカバー」である。その時は、漱石や太宰に混じって、三島は「潮騒」で、真っ青な特別カバーだった。そのことをここのブログに書き、どうせならば、「金閣寺」で、金ぴかの金メタリック色カバーをやって欲しいと書いたのである。文体やら比喩やらの絢爛さと、ある種の金ぴかさ悪趣味さがごっちゃになった感じを金メタリックはよく象徴していると思う。これにしてくれという要望があったのか、もしや、新潮の人がここを読んでくれて参考にしてくれたのかしらん、などと妄想もふくらむというものだ。金メタリックに、題字、著者名等箔押しは朱色。平成22年6月15日129刷。悪趣味でステキである。

にっぽん製 (角川文庫)

にっぽん製 (角川文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

金閣寺 (新潮文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)

滝山コミューン一九七四 (講談社文庫)