漁書日誌 3.0

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没後40年☆三島由紀夫関係書及上演

没後40年ということで、これから来月にかけてあれこれと三島由紀夫関連書が出版される。三島関連情報、ということで随時追記していく覚書。

三島 由紀夫 (別冊太陽 日本のこころ)

三島 由紀夫 (別冊太陽 日本のこころ)

三島由紀夫 幻の遺作を読む もう一つの『豊饒の海』 (光文社新書)

三島由紀夫 幻の遺作を読む もう一つの『豊饒の海』 (光文社新書)

三島由紀夫の愛した美術 (とんぼの本)

三島由紀夫の愛した美術 (とんぼの本)

MISHIMA!―三島由紀夫の知的ルーツと国際的インパクト

MISHIMA!―三島由紀夫の知的ルーツと国際的インパクト

三島由紀夫と司馬遼太郎―「美しい日本」をめぐる激突 (新潮選書)

三島由紀夫と司馬遼太郎―「美しい日本」をめぐる激突 (新潮選書)

中央公論特別編集 三島由紀夫と戦後

中央公論特別編集 三島由紀夫と戦後

金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)

金閣寺の燃やし方 (100周年書き下ろし)

三島由紀夫の来た夏

三島由紀夫の来た夏

証言 三島由紀夫・福田恆存 たった一度の対決

証言 三島由紀夫・福田恆存 たった一度の対決

君たちには分からない―「楯の會」で見た三島由紀夫

君たちには分からない―「楯の會」で見た三島由紀夫

三島由紀夫―豊饒の海へ注ぐ (ミネルヴァ日本評伝選)

三島由紀夫―豊饒の海へ注ぐ (ミネルヴァ日本評伝選)

「憂国忌」の四十年

「憂国忌」の四十年

遺魂

遺魂

三島由紀夫と一九七〇年

三島由紀夫と一九七〇年

小説読本

小説読本

幸福号出帆 (角川文庫)

幸福号出帆 (角川文庫)

愛の疾走 (角川文庫)

愛の疾走 (角川文庫)

今よみがえる三島由紀夫―自決より四十年

今よみがえる三島由紀夫―自決より四十年

この他、アマゾンでは反映されていないが、柳瀬善治「三島由紀夫研究—『知的概観的な時代』のザインとゾルレン」(創言社:福岡)というギッシリとした緻密な研究書がある。そしてまた、「三島由紀夫研究10 越境する三島由紀夫」(鼎書房)が出ました。以前にもここに記したことで、今回の没後40年に関係ある三島ものとしては、鎌倉文学館の「川端康成三島由紀夫展」があり(来月になると展示されている揮毫が掛け替えられます)、「文学界」12月号では横尾忠則平野啓一郎他の三島座談会が掲載されています。その他、「婦人公論「WiLL」など、そして「朝日新聞」は益田長官の子息の証言、「読売新聞」は先月学習院での三島シンポジウムの一部活字化など、三島関連記事掲載。
三島由紀夫と一九七〇年」(鹿砦社)というのは、ポール・シュレイダー監督の映画「MISHIMA」のDVDが付録としてついて1143円という価格だが、DVDが、普通の民生機でダビングしたようなシロモノで、これって権利関係とか無視なのでは……でもまあこれで騒ぎになったら宣伝費浮くとかいう計算があるのだろう。
また、16日には、「三島由紀夫氏 没後40年展示・出版記念講演会」として、持丸博氏の講演が中野サンプラザで開催。「WiLL」に寄稿しているので、それとの連動企画か。

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神奈川芸術劇場金閣寺」(宮本亜門演出/セルジュ・ラモット脚本)
横浜の神奈川芸術劇場こけら落とし公演で、新派公演以来数十年ぶりの「金閣寺」(宮本亜門演出)が来年一月。新派の時は村山知義の脚色ぶりと花柳武始の演技のみしか評価されなかったが、この芝居にならなさそうな小説をどう料理してくれるか楽しみである。
http://www.kaat.jp/pf/kinkakuji.html

ミシマダブル「サド侯爵夫人」「わが友ヒットラー」(蜷川幸雄演出)
渋谷のBunkamuraでは、蜷川幸雄演出による「サド侯爵夫人」「わが友ヒットラー」二作連続公演が来年二月。これはチケットとれるのか悩むところ。しかし二作連続でぶっ通し上演というのは見るのも大変そうだが演る方も大変だろう。しかし個人的には、ルネもレームも東というのでなく、特にレームは斗真にやってもらいたいなあ。
http://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/shosai_11_mishima.html

東京バレエ団「M」(モーリス・ベジャール演出振付)
この「M」は初演から数えて四回目の上演。来月18〜19日に東京文化会館で。
http://www.t-bunka.jp/calendar/calview.html?ym=201012&d=19&m=big

ところで小劇場関係での三島演劇上演は聞かないのだが、あるのだろうか……と、思ったら、以下のようなものがあった。気づくのが遅くイケズ。ガックリ。
第5回下町芸能大学 三島由紀夫歿後40年記念
2010年11月25日(木)浅草演芸ホール4F東洋館
幻想舞踊・月丘雪乃「卒塔婆小町」/講演・写真家 細江英公「写真集『薔薇刑』と三島由紀夫」/幻想舞踊・月丘雪乃「仮面の告白」/講談・神田蘭「橋づくし」
http://www.asakusatoyokan.com/timetable/?id=1288925741-115566
そして来月には以下のようなものがある。行きたいが片方は三重だし、片方は平日だから無理か。無念。
好村俊子プロデュース〈鷹〉公演 幽玄の世界への誘いNo.2 「近代能楽集」より「班女」「卒塔婆小町」「葵上」
2010年12月1日(水)・12月2日(木)東京オペラシティ3F近江楽堂  
原作/三島由紀夫 演出/小林拓生 
このしたやみ『道成寺』リーディング公演
2010年12月4日(土)・12月5日(日)津あけぼの座
作/三島由紀夫 演出/山口浩章
http://akebonoza.net/