漁書日誌 3.0

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リブロ池袋古本まつり

本日から開催のリブロ池袋古本まつりに赴く。といっても、朝イチなどではなく夕方。例年よりも会場が狭くなったが、それでもダラダラしていると全部を見るにはかなり時間がかかる。二つ注文したうちの一つだけが当選。最近の浪費を考え、いろいろと抱えていたが文庫一冊のみで他は元の棚に戻した。で、注文して入手したのが以下の限定本。


三島由紀夫「限定版 仮面の告白」(講談社)昭和46年11月25日発行限定1000部記番凾欠5250円
段ボールの外凾及び天鵞絨張の凾が欠だが、台座?のみが残存。表紙と背が真鍮製で表紙がガラス。タイトルと青い炎?がガラスの裏から印刷されており、二枚目の写真でかすかにわかるかどうか心許ないが、この小説のエピグラフである「カラマーゾフ」の一節がエンボスというか空捺しされているのが紙束の表紙になっている。いやしかし重い。殆どオブジェである。三島没後の発行だが、アイデアは三島最晩年に三島と相談の上決定したと編集者の回想記にある。難点は、ガラスが紙束表紙に密着していたからかポツポツが出てきてしまっていることか。しかしこんなの、昭和46年当時定価5万円も出して千部もはけたんだろうか。
で、他に会場で購入した文庫本は以下。
シャルペンティエール「バロック協奏曲」(サンリオSF文庫)カバ帯500円

ほか列んでいるのは、新刊購入した本やネット古書店マケプレで購入した資料用やお勉強用の本。「資生堂という文化装置」もようよう古書で割安にて入手。

人もいない春 (角川文庫)

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60年代のリアル

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性が語る -20世紀日本文学の性と身体-

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前衛の遺伝子―アナキズムから戦後美術へ

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日本の精神医療史―明治から昭和初期まで

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サブ・ローザ―書物不良談義

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そういえば、昨日はオリガト・プラスティコ第5回公演「龍を撫でた男」(福田恆存作、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出)を本多劇場にて観てきた。妙な政治的フィルターをかけずに喜劇として演出されていて純粋に堪能できたのがよかった。