漁書日誌 3.0

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小雨の城北展

城北展。17時42分。本部古書会館。小雨。注文品はない。ザッと見て回る。以下が収穫。

フーコー「監獄の誕生」(新潮社)函帯840円
ウルフ「私だけの部屋」(新潮文庫)カバ200円
土方定一「日本の近代美術」(岩波新書)帯157円
江戸川乱歩全集14「新宝島」(光文社文庫)カバ帯500円
ま、こんなものか。フーコーは知人にこんな値で出ていると教えて貰ったもの。今まで見てきたもののなかで最安値。本文に書き込みや印などもない。まあホントに今更のものだが、これで買わなきゃいつ買うのだということで。
土方のは、こないだ岩波文庫で出たのでそれに刺激され。小口すら焼けていないピンピンのもんだったしよいかと。乱歩全集は、これでようよう全揃までマジック2である。ウルフはまあついで。新潮文庫のエッセイ・評論系は買っておくべしとの自戒もこめて。
会場ではほかにも、大日本文明協会「婦人と犯罪」背皮のが300円とか、後版だが例の「奇。珍。怪」1000円とか、もうちょっと余裕があれば買っていたかなあというのもあったのだが、やめておいた。寺田精一もロンブローゾ関係なら欲しいが。ケチる時はケチる。それから、何故か昭和30年代の石原慎太郎をズラリと並べているところがあり、すべて数百円だった。慎太郎もまず読まないが、まあこの小説くらいはいつか読んでみたいなと思っている「亀裂」(新潮社)のみ再版で帯もなく300円もしたので、やめておく。
明日、古書展会場にスポーツ新聞の取材が入るそうである。受付のオネエサンが注意書きを貼りだしていた。
で、今日は雨だし、田村も外を出していないわけで、東京堂に立ち寄ってから一服して散会。金もないし使わないに限る。東京堂は、クルチョーの新刊出てもサイン本おかなくなったような(文庫の話)。
以下、東京堂で目に付いたもの。

福田恆存と三島由紀夫〈上〉―1945~1970

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〈前衛〉とは何か? 〈後衛〉とは何か? 文学史の虚構と近代性の時間

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悲劇喜劇 2010年 06月号 [雑誌]

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最後のは「悲劇喜劇」の6月号だが、特集・文学座! なんでも附属俳優養成所の50年記念らしい。おおーと立ち読みしたのだが…。