漁書日誌 3.0

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台本雑誌第6波

和洋会と五反田遊古会の初日。行きがけに郵便局へ職場のPCR検査のキットを出しに行ってから、時間的に神保町は諦めて注文品のある五反田へ向かう。いま第6波だなんて言われて蔓防も施行されたようだが、念のためにマスクもちょっと高いKN95というのを装着。

17時20分くらいに会場到着。2階は窓が開けてある。1階ガレージも脇から入る形になっていた。漁ったら面白そうな雑誌の山があったのだが、時間的に無視してザーッと見ていく。

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佐藤春夫「美しい町」(細川叢書)昭和22年9月20日少痛200円

藤井重夫「佳人」(東都書房昭和32年9月10日初版函200円

谷崎潤一郎「当世鹿もどき」(中央公論社昭和36年9月30日初版函300円

「森」2号(森開社)200円

「詩世紀」34、35、49、61、82号、各200円

そして検温して2階、なかなか面白い新書をズラッと並べている棚があるのだが、オッというのは千円とか値付けがされており…古書展でそれはなかなか。まあ注文品もあるしとあまり抱えないようにしていた。雑誌の山の中に「詩世紀」が10数冊あり1冊200円だったので長谷川敬掲載号を抜くと10冊あった。全部で2000円はちょっとなあと更に半分を戻す。で、注文した有田八郎「馬鹿八と人はいう」初カバ2000円は外れていた。今度文庫化されるけれども、前は「日本の古本屋」なんかで3500円は高いなとか見送っていたのだが、最近は何故か変にプレミアがついているらしい。

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そういえば今週は扶桑目録も来た。以下注文品。

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平出修「畜生道」(籾山書店)大正2年3月13日初版函欠痛2500円

北原白秋「わすれなぐさ」(ARS)大正11年2月5日16版函付3000円

畜生道」ってあまり売れなかったのだろうからか重版は見たことないし、古書目録に出るのは函付本で3〜4万してしまい、函欠少痛でお手頃価格みたいなのを探していたのだが、ようやく。白秋のはちょうどちょっと必要で、重版函欠1000円くらいのを前に見かけた時に買っておけばよかったなと思ったが、届いてみると重版とはいえ本体はピンピンの極美であった。

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演劇台本16冊合計100円

これはネットオークションで落札したもの。三島由紀夫監修「皇女フェドラ」が目当て。100円落札だが送料は約10倍。「フェドラ」は浪曼劇場で上演したのでNLTでは未上演のもの。「フェドラ」「アメリカ万歳」も上演ラインナップに入っていたので、「フェドラ」の稽古に入る前に分裂したのであろう。元の所有者は文学座演劇研究所の第6期生の人で、昭和42年ごろNLTに入団、50年前後くらいまでいたようだ。