漁書日誌 3.0

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扶桑書房

神保町、扶桑書房へ赴く。雑本として格安商品が並んでおりあれこれ物色。結果、以下を購入。

大橋乙羽編「和洋礼式」(博文館:日用百科全書1)明治29年2月26日5版、袋と木版口絵欠800円
吉井勇「水荘記」(東雲堂書店)大正元年10月29日初版、カバ奥付欠300円
谷崎潤一郎「法成寺物語」(新潮社:現代脚本叢書)大正10年7月17日初版300円
谷崎潤一郎「芸術一家言」(金星堂:随筆感想叢書)大正13年10月20日初版凾欠800円
谷崎潤一郎「饒舌録」(改造社昭和4年10月12日初版300円

仮名垣魯文「高橋阿伝夜刃譚」(東京堂:明治文学名著全集5)大正15年5月15日初版カバ欠500円
久保田彦作「鳥追阿松海上新話」(東京堂:明治文学名著全集10)昭和2年6月20日再版カバ欠500円
谷崎潤一郎「肉塊」(春陽堂大正14年2月5日7版凾800円
「新選 小山内薫集」(改造社昭和3年8月3日初版300円
「和洋礼式」はもちろん泉鏡花で買ったもの。奥付や目次には名前が記載されていないが「凡例」に出てくる。「水荘記」は惜しいかな奥付欠。印刷発行年月日が手書きで記してあった。ただ歌集というのでもなく、なんとなく塚本邦雄「悦楽園園丁辞典」を思わせる。谷崎の「芸術一家言」は、数種あり。上製布装凾付、紙並装凾付とあり、後者は版面が若干小さい(余白裁断したものか)。わからないのが背で、紙題箋のほか他の著者の同シリーズだと背の布に直接印字したものもあるようだ。いままで紙装で背が割れちゃった本しか持っていなかった。「鳥追阿松海上新話」には岡本勘造「夜嵐阿絹花廼仇夢」も収録。高橋阿伝の方は表紙は木版だが、鳥追阿松は印刷。再版だからで初版は木版か。わからない。本間久雄の毒婦もの論も収録で前々から欲しかったもの。