漁書日誌 3.0

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ぐろりや展/新潮社・著者4部本

ぐろりや展初日。注文品はない。今日は所用があって会場には20分ほどしかいられなかったが、ザッとまわって二冊購入。西村伊作の大正期の本が数冊あったが、あれももうちょい安かったら欲しかった。

黒田正利「熱血詩人ダンヌンチオ」(日本放送出版協会ラジオ新書)昭和16年11月20日初版凾1000円
岡茂雄「本屋風情」(中公文庫)300円
ジョルジュ・プーレ「円環の変貌」(国文社)上下カバ4000円
「ダンヌンチオ」はホントは千円以下で欲しかったがあんまり見ないしエイヤと購入。序文によるとNHKラジオで放送したものを単行本化したものだという。
そのあとのジョルジュ・プーレは、所用で出向いた先の古書店にて購入。本当は凾付の方で欲しいかなと思ったが、あとがきを見るとカバーの版で改訳訂正箇所があるようだ。今まで二冊揃いで6千円くらいの値段でしか見たことがなかったので、まあ。
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西村賢太氏のインタビュー。このインタビューに答えているのは新潮社本館の応接室だが、バックに写っている書棚に入っているのが、10万部以上のベストセラーになった本だけを対象とした総革装・天金・見返し手染めマーブル紙の豪華な著者四部本。昭和31年の三島由紀夫金閣寺」からの制度で、三島由紀夫では「金閣寺」「豊饒の海」全4巻が1冊ずつここに収められている。茶色と緑とあるようだが、茶色は元々緑だったものが焼けて変色したもの。「苦役列車」も先週の時点で19万部だそうだから、革装に誂えられてここに収まることになるのだろう。