漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

我楽多市展、ラスト

先日届いた我楽多市の目録、真ん中にデカデカと「さよなら我楽多市」と印刷してあった。メンバーの加齢などが理由だという。目録を見ていくと、けやき書店なども参加している。そしてこれはという出物があり相場からしてもかなりお安い。ボロボロの函欠本なら所持しているがどうするか…と逡巡した挙句にとうとう注文してしまった。ということで、東京都では1日3万人のコロナ罹患者という今日、先日受けたPCRも陰性だったしと古書会館へ向かう。

到着したのは17時過ぎ。ざっと会場を回る。棚は少なめ。数百円分のみ抱えて、お会計。お金のこともあり注文品が当選していることは電話で確認していた。

谷崎潤一郎「悪魔」(籾山書店)大正2年1月20日初版凾付22000円

坂口安吾「日本論」(河出文庫)カバ100円

彷書月刊」特集 装丁•本のデザイン100円

シネセゾンあんなに愛しあったのに」パンフ200円

購入品は以上。「悪魔」の出費は痛い。痛いが、凾付がこの値段で買えることはまずない。本体背角に痛みがあり、凾も角に少し補修跡がある。こういう微妙な傷で安くなって出るという都合のいいパターンはあまりないしとエイやと行ってしまった。

*****************************

川添象郎「象の記憶」(DU BOOKS)署名入定価

西村賢太追悼文集」(GOTOGOTOBOOKS)定価

川添は「ヘアー」なんかのプロデューサーというかキャンティやってた人の息子。三島由紀夫がチラッと出てくるので購入。

藤田佑「小説の戦後 三島由紀夫論」(鼎書房)

これは献呈いただいた。感謝です。博士論文をまとめられたもので、藤田さん最初の単著。勉強させていただきます。