漁書日誌 3.0

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ぐろりやと阿呆

本日はぐろりや会古書展二日目。昨日は午後芝居を観に出かけたので神保町には来られず。で、古書展だが注文品もなく、チラリと一回りしての収穫は以下。

クレイバラー「グロテスクの系譜」(法政大学出版局)カバ500円
飯干晃一「仁義なき戦い」(角川文庫)死闘篇・決戦篇の二冊揃420円
その後扶桑の事務所に立ち寄ってから、芝居を観に出かけるために早々に神保町を後にする。
今日は東京堂を覗いていないので、あるいはあれこれと欲しいなあと思うようなものも出ていたかも知れないが、取り敢えず以下は買いたいなあ、と。漢文のやつは元本はえらい人気本で待望の文庫化だという。それからもう一冊、新高恵子の伝記は、実は謎の多かった天井桟敷看板女優初の伝記で、興味津々である。

漢文法基礎  本当にわかる漢文入門 (講談社学術文庫)

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寺山修司に愛された女優---演劇実験室◎天井棧敷の名華・新高けい子伝

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歌う国民―唱歌、校歌、うたごえ (中公新書)

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文壇よもやま話〈上〉 (中公文庫)

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創られた「日本の心」神話 「演歌」をめぐる戦後大衆音楽史 (光文社新書)

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ゴーレムの生命論 (平凡社新書)

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寺山修司作/J.A.シィザー演出「阿呆船」@パルテノン多摩

写真は終演後の舞台。水上舞台で寺山関係だと久々のスペクタクル性のい強い野外劇。客入れから開演まで一時間というのがちょっと長すぎな感じだったが、内容はといえば、「疫病流行記」「奴婢訓」「レミング」なんかで印象的な、例えば人間犬とか包帯男と大滅亡とか、そういう後期天井桟敷名場面ミクスみたいなところがあったように思う。いや、もともと「阿呆船」にそういう要素がありそれが発展して疫病なり奴婢訓なりになった、ということかもしれない(特に戯曲再読して確認とかしていない)。野外だけに、生バンドで大音響というは迫力があった。