漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

新刊書が欲しい

ここ数日で、ネット古書店に注文して届いたもの、および、地元の古書店を覗いて買ってきたもの。


カイザー「言語芸術作品2版」(法政大学出版局)2000円
中込重明「明治文芸と薔薇」(右文書院)1200円
大岡昇平「文壇論争術」(雪華社)200円
今東光「毒舌文壇史」(徳間書店)600円
澁澤龍彦「秘密結社の手帖」(早川書房)500円
このうち、「言語芸術作品」がネット古書店にお勉強用に注文したもの。「明治文芸と薔薇」は、どうもゾッキというか安く流れているようだ。「毒舌文学史」は中公文庫の「東光金襴帖」とかぶるかなと思いつつも、梶山季之が聞き手のインタビューだしということで購入。これがやたらと面白いのだが、どこまでホントかわからないところがまあ…。
この他に、新刊書店にて購入したものが以下。

イメージの修辞学―ことばと形象の交叉

イメージの修辞学―ことばと形象の交叉

幸福号出帆 (角川文庫)

幸福号出帆 (角川文庫)

西村賢太は毎度文庫は買っているファンである。三島のは、今度のタイトルは前にちくま文庫でも出ているが、角川文庫は三島エンターテイメントを全部文庫化するつもりなのであろう。まあちょっとちくま文庫とかぶるけれども、新たな解説も楽しみにしている。「イメージの修辞学」は、ケチって古書で探すもないので定価で購入したのだが、これがまたどの店の店頭在庫もみんなカバーの背が褪色しちゃっていて、これがデフォのデザインかと思ったくらい。定価で買うのになんでこんな古書みたいなのを買わないといけないのかと、探し回って、ようよう青山ブックセンター本店で綺麗なのを見つけて購入した次第であった。カバー褪色は、一つの店だけでなく複数の店でそうだったから、扱いが悪いとかそういう問題ではないのだろう。
で、もちろん、新刊書店にはちくま文庫復刊フェアを覗きにいって、それで角川文庫を買ってしまったわけなのだが、そりゃあ本命で欲しいのは以下である。
王の二つの身体〈上〉 (ちくま学芸文庫)

王の二つの身体〈上〉 (ちくま学芸文庫)

悲劇の死 (ちくま学芸文庫)

悲劇の死 (ちくま学芸文庫)

永遠の歴史 (ちくま学芸文庫)

永遠の歴史 (ちくま学芸文庫)

「王の二つの身体」は復刊投票しましたもの。それまで異様な、それこそ篦棒なプレミアで、幾らなんでも…と思っていたのでめでたし、である。「悲劇の死」は、以前必要な時に古書で探して元本の筑摩叢書版で買ってライン引いたりして精読したのだが、そりゃ文庫の方が場所取らないしよい…でもダブりとわかってて千円以上出すのはナアという迷いもある。新たな序文だかがついているらしいのと誤植訂正くらいしか差がないということだが。ボルヘスもまあ、欲しいところ。
でまあ、前回のエントリともかぶるのだが、文庫新書で欲しい、買おうかなというのは以下。
全学連と全共闘 (平凡社新書)

全学連と全共闘 (平凡社新書)

ゴーレムの生命論 (平凡社新書)

ゴーレムの生命論 (平凡社新書)

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史 (講談社学術文庫)

怪帝ナポレオン三世 第二帝政全史 (講談社学術文庫)

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)

イギリス近代史講義 (講談社現代新書)

それから下記。「ゴッホはなぜゴッホになったか」の著者による「芸術家の誕生」は欲しいが定価高くて手が出ない。「ロマン主義講義」は前に単行本買ったけれども、こういうのは再刊を岩波教養文庫とかにしてくれればよいのに。
芸術家の誕生――フランス古典主義時代の画家と社会

芸術家の誕生――フランス古典主義時代の画家と社会

バーリン ロマン主義講義 (岩波モダンクラシックス)

バーリン ロマン主義講義 (岩波モダンクラシックス)