漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

古書展+永井荷風展+七戸優展

16時過ぎの神保町古書会館。
本日はぐろりや会二日目。会場も閑散としている。会場の本もなにげに少ない感じ。活気がない上に本もドサリと抜けている棚が目立ったりして、熱心に棚を見られないという心持ち。注文品もなかったが、まあそれでも、えいやと拾ったものなど。

中村光夫「近代の文学と文学者」上下(朝日選書)揃600円
伊藤勝彦「三島由紀夫の沈黙」(東信堂)1300円
まあどうでもよいかもしれないような。それで、この会場に来る前に所用で豊島区にいたのだが、その時に古書店に立ち寄って買った新書二冊。
松本哉幸田露伴と明治の東京」(PHP新書)300円
山折哲雄「教えること、裏切られること」(講談社現代新書)300円
前者はともかく、後者。というかさ、まあ二年近く探しても探しても全く見たことすらなかった本が、こう立て続けに出ると、しかもこんな値段だし、悔しいというのか、今までの苦労がないがしろにされたような妙な気持ちで、また買ってしまう。意味ないだろうに。

で、古書展を早々に切り上げて、本日17時までの古書会館二階へ。そう、二階で開催中の「永井荷風」である、今日は初日。「野心」の初版本から、まああれこれと展示してある。実物の「野心」を見るのは初めてかもしれない。それと、会場には、戦後の小説「勲章」の、谷崎潤一郎宛永井壮吉署名本が出ていた。神楽坂の某芸者旧蔵という。アレだ。
それから古書会館を出て、チラと田村書店に立ち寄る。森開社の新刊書が出ていたので買ってしまう。
ローデンバック「樹」(森開社・叢書L'VOCATION)平成21年2月21日発行、限定380部記番、2800円
よく売れるとのこと。今回買ったのは最後の一冊だったようだが、まだ在庫あるのかもしれない。L'Arbreはローデンバック最後の作品だとの由。ゆっくり読みたいが、今その時間はない。
で、その後は銀座へ。銀座の青木画廊にて、七戸優の初日なのである。オープニングパーティーであった。