漁書日誌 3.0

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トークとそして中央線展


今日は日本近代文学館内のBUNDANという新しく出来たカフェにて、「アイデア」の9月号〈日本オルタナ出版史1923〜1945〉の記念トークショーがあるために駒場へ赴く。13時半開始。限定30名が予約殺到で急遽人数を増やし会場を会議室ホールに移した由で、今回構成・主筆である郡淳一郎氏や編集長氏らのトークを拝聴。16時前に終了。

idea (アイデア) 2012年 09月号 [雑誌]

idea (アイデア) 2012年 09月号 [雑誌]

その後、高円寺に移動。
久々の西部古書会館。中央線古書展である。注文品はないが、ザッとまわる……昨日の五反田と同じく、買ったのは文庫のみ。その後都丸書店を見て、ここでも文庫新書を購入。


クロフツ「樽」(角川文庫)カバ100円
水上勉「男色・好色」(角川文庫)カバ100円
富岡多恵子「青春絶望音頭」(角川文庫)カバ100円
イードオリエンタリズム」(平凡社ライブラリ)上下カバ各300円
これが古書展会場で買ったもの。「オリエンタリズム」がちょっと安かった。お次が都丸で買ったもの。
洲之内徹「絵のなかの散歩」(新潮文庫)カバ200円
中野三敏「和本のすすめ」(岩波新書)カバ250円
野間宏「青年の輪」(岩波文庫)全5巻カバ揃1000円
「青年の輪」はちょいと仕事で読まなくてはならなくなったもので、安く探していた。あの分量、一生読むことはないと思っていたが(笑)。
普段ならばそのまま高架下を徒歩で阿佐ヶ谷まで行くところだが、しんどいので電車で荻窪に移動。ささま書店を見る。

ナボコフナボコフの一ダース」(サンリオSF文庫)カバ420円
色川武大狂人日記」(福武文庫)カバ210円
巌谷大四「波の跫音」(文春文庫)カバ210円
バルト「文学の記号学」(みすず書房)カバ525円
秋山邦晴他「文化の仕掛人」(青土社)カバ帯2100円
小田晋他「『変態心理』と中村古峡」(不二出版)カバ3150円
最後の二冊は嬉しい収穫。「『変態心理』と中村古峡」は定価も6500円と高くケチケチして新刊買わずに古書で探していたらたちまち絶版、プレミアで定価の倍以上になってしまいとても買えないと思っていたのだが思わぬ邂逅、これは嬉しい収穫であった。それから「文化の仕掛人」も、新宿ムーランルージュ、冗談工房、新東宝、草月アートセンター等々、関係者にインタビューしてあれこれ掘り起こすという体のものでこれも前から安く探していた。しかし「青年の輪」もあり重いったらない。散財の結果である。