ここのところ金欠統制令施行中であった。仕事もたまっており閉じこもっているのだが、しかしたまには息抜きが欲しい、となると、古書店を覗くしかない。覗くと、欲しい本がある。買う。益々金がなくなるという次第。阿呆である。先週末は古書展に行けず、そうして今日はというと、行こうかなと思っていたが、国会図書館であれこれ調べモノをしていたら間に合わなくなり。まあ、明日荷風展のついでに覗こうかな、と。で、これが先週末から今週にかけて買ったもの。金欠だのにこんなに使ってしまいアレではないかと憂慮されたが、還付金が入った。
村上紀史郎「『バロン・サツマ』と呼ばれた男 薩摩治郎八とその時代」(藤原書店)2000円
レオ・ベルサーニ「フロイト的身体—精神分析と美学」(青土社)900円
二葉亭四迷「其面影」(新潮文庫)150円
NLT公演パンフ「鹿鳴館」(1967年6月)
同 「朱雀家の滅亡」(1967年10月)上記と二部で2100円
岡田温司「ミメーシスを超えて」(勁草書房)2300円
木村敏「自分ということ」(ちくま学芸文庫)650円
山折哲雄「教えること、裏切られること—師弟関係の本質」(講談社現代新書)200円
それと、今日、新刊書店で買った文庫本。
- 作者: 石井妙子
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/03/28
- メディア: 文庫
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探していた、といえば、今回は探していた本が出てきた。まずは「ミメーシスを超えて」。これは前にBB氏に教えて貰った本だが、国会でまずチラ読みしてみたら、「ロンブローゾと日本」とか、美味しそうな目次で、ここ半年以上ずっとネット検索していたもの。年末に出た似たタイトルの別の本「ミメーシスを越えて」ならゾロゾロ出てくるのだが、「超」えての方は全く出ず、悶々と日々を送っていた。今日、田村の並びの、なんだっけか、なんとか書店にて、フッと見つけ、嗚呼金欠なのにと躊躇したのだがレジに向かってしまっていた。それから、「教えること、裏切られること」も、一年半くらいは探しただろうか。これ、2003年のものだが、何故か全く見ない。なんでというくらい、全く見かけないのである。部数少なく即絶版だったのだろうか。まあこれで、今のところは講談社現代新書で探しているものはなくなった。200円だったし嬉しい。これは古書モールでの収穫である。
新刊の「おそめ」は、まあこういうのは欲しいところ。この本文中にも出てくる、銀座エスポアールの川辺るみ子の伝記も欲しい。写真たっぷりいれて。もしかしたら既に出ているかもしれないが。戦後文士のあれこれの秘密をぎっしり御存知であろうからだ。あれは野坂の本だったか、なにかでチラと出てきたような気がする。
- 作者: 中川成美
- 出版社/メーカー: 新曜社
- 発売日: 2009/04/01
- メディア: 単行本
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