漁書日誌 3.0

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雨紙魚展

本日は紙魚展の初日である。雨。
注文品はひとつ、大手拓次「藍色の蟇」3150円というもの。おいおいおい、復刻の間違いじゃとも思われるが、そうではないようにも思われ、出品店は以前「お艶ころし」初版を5250円で出した店でもあり、本物だろうと思われた。しかし無論、ハズレ。
会場をまあいつもよりはじっくりと見て回ったけれども、これというものもなく。

「映画評論」1972年5,6,8,9,12月号各300円
文楽床本集「椿説弓張月」(国立劇場)157円
まあ、いつも安かったら拾っている昭和40年代の「映画評論」だが、何故か今日はある棚に昭和47年分のきれいなのがドサリとまとまってあった。ホントは既に持ってる二冊を抜かした十冊全部欲しかったが、予算を考え半分にした。それと床本は三島の文楽版「椿説弓張月」のやつ。既に所持しているが安いし。
で、その後、東京堂に向かう。今日はこの新刊を買うために古書は控えておきたかったのであった。

憂鬱の文学史

憂鬱の文学史

佐藤春夫と「田園の憂鬱」が中心だが、目次を見てちょっと期待している。それと、ふとサイン本コーナーを見たら、クルチョーの新刊サイン本が出ていたので、えいやとこれも購入。
阿呆者

阿呆者

さて、東京堂を出て、どうも霧雨の降ったり止んだりの駿河台下より、丸ノ内線御茶ノ水駅に向かって歩く。そして池袋へ。
東京芸術劇場にて上演の「オセロー」をみにきたのである。アーサー・ウェイリーよろしく「オセロー」を謡曲台本にし、日本と韓国の俳優を使った韓国の演出家による舞台。完成度高く、堪能。