漁書日誌 3.0

はてなダイアリー廃止(201901)を受けてはてなブログに移設しました。

和洋会+今週の本

今日は和洋会古書展。
今日はちょっと早く、閉場一時間前に到着。
注文品は無し。
ざーっと見る。入口はいってすぐの所の棚、赤鉛筆ひきまくりの本大放出のような感じで列んでおり、小酒井不木全集の殺人論とか凾入りにて500円などであったが、サスガに赤・青鉛筆での線引きが激しく、やめる。そこは黒っぽい文庫なんかもズラリだったが、こんなものを拾う。

丸木砂土「秘密の文学」(住吉書店)初版カバ
十一谷義三郎「時の敗者唐人お吉」(改造文庫)初版
「毛主席語録」(北京外文出版社)
賀川豊彦死線を越えて 中巻 太陽を射るもの」(改造社)初版凾欠
これら全部各200円。まー、赤い手帳はシャレというか、これで「中国女」ごっこが出来るかなということで(嘘)。当時の実物みてみたかったということで。

死線を越えて」中巻、今日拾ったのは初版で、大正10年11月28日発行。ちょうど87年前か。いや、一日ずれたか。奥付裏の広告によると、上巻はちょうど200版だそうで。しかしまあよく初版があったものだ。それはそうと、まあ全巻あっても読まないだろうから、せめて上巻の重版を資料として欲しかった。同じようなことがいえるのが、やはり島清の「地上」。これも第一部だけ、それも重版本を安く欲しいと探しているのだが、見ないなあ。「死線を越えて」も「受難者」も正直、読みたいとは思わないが、「地上」第一部だけは読みたいのである。新潮文庫重版しないかな。これ、戦後大映で映画化されているけれども、日本映画専門チャンネルあたりで放映してくれないだろうか、とも思う。

それから会場では、
フィリップ・アリエス「死と歴史」(みすず書房)カバ、500円
荒木経惟写真全集13「ゼロックス写真帖」(平凡社)カバ、600円
なんてのを拾う。アラーキーのは写真全集が600円均一でどっさり何冊も列んでて、ホントは最初の「センチメンタルな旅」が入ってるのが欲しかったが、いちいち探す時間もなかったので、取り敢えずゼロックスのアレらの巻を拾った。
でまあ、田村やらモールやら行ったが結局なにも買わず。
しかし、今週ネット古書店に注文した本があり、それは以下。

鵜飼正樹他「見世物小屋の文化誌」(新宿書房)2000円
度会好一「世紀末の知の風景」(南雲堂)2000円
前者は、前々から安ければと思っていたが、今回ちょっと入り用になったので。ホントは見世物学会の雑誌とかもあればとは思うのだが。そして後者はBBさんに教えて貰った本。

蛇儀礼 (岩波文庫)

蛇儀礼 (岩波文庫)

戸板康二の歳月 (ちくま文庫)

戸板康二の歳月 (ちくま文庫)

そしてこれが新刊書店で買った本。戸板は本人の著作のみならずやはり交友関係が面白いし。しかし、金欠とかいっておきながら、相も変わらず金遣いが荒い。厳しい冬がきそうです。