漁書日誌 3.0

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まど展のあとは雨

まあ、こんなもんなんかを購入。そもそも、注文していた矢野目源一「美貌処方書」2500円はハズレた。キンキラキンの確か和綴じの豪華本。ただし内容は美容指南みたいなもんだけれど。会場に到着したのが閉場五分前だったので、あまりよく見られず。それでも、菊池幽芳の「己が罪」(春陽堂)初版美(もちろん木版口絵もあり)の中巻のみ2000円、というのがあって、相当逡巡したけれども、棚に戻したり。で、結局以下を購入。
谷崎潤一郎「無明と愛染」(プラトン社)大正13年7月8日5版(初版は同年5月20日)凾付1000円
中村光夫志賀直哉論」(筑摩叢書)300円
安部公房「裁かれる記録」(潮出版社)初版カバ帯500円
谷崎のは持っているが、重版ながら本体の状態はまあまあだと思う。でもさすがに、背中が茶色く変色してないものは見たことすらない。

これ、ほとんどの本がそうなんだろうけれど、この本の凾の題簽って必ず擦れている。ああいうツルツルした紙質だからだろう。志賀論はまあ、ついでみたいなもん。それから安部公房の映画論は、ちょっと必要あって少し前に探していたもの。
で、その後に東京堂に立ち寄って、朝日文庫の新刊「戦争と天皇三島由紀夫」を購入。まあ一応。
いろいろまわってモール見て、すずらんドトールで一服していたら、雨、弱くなれと思っていたら強くなり、更に雷。

今日届いたもの。

フィルム・アート・フェスティバル東京1968@草月会館のパンフ。SACジャーナルとも違う。たまたま他の本を探していて、日本の古本屋でヒットしたので注文してしまったもの。1050円也。この値段なら。

原正孝の「おかしさに彩られた悲しみのバラード」が確かグランプリになったのではなかったか。杉シネとかが乱入したのは翌年のフェスでしたっけ。この辺の資料も、安ければ何とか入手していきたいものです。
でもって、当時のアヴァンギャルドアンダーグラウンド系の両雄といえば片方が草月でもう一方がやはり新宿文化でしょう。

遺言

遺言

やはりこれです。「消えた劇場アートシアター新宿文化」もよく読みましたが、これも決定版でしょう。新宿文化って、当初は二階で美術展覧会のようなものもやっていたんですね。早速半分くらい読んでいます。三島由紀夫が劇場の前にいる写真もあるけれど、これが有名な封切りの時のではなくって、再上映で、コクトーの「詩人の血」とカップリングしたときの「デカダンの血の美学」特集の時の。これがレア。