漁書日誌 3.0

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神田祭見て漱石本


土曜日。愛書会古書展二日目。といっても注文品もなく、終わり5分をチラッと覗くのみ。そして何も買わず。古書会館を出て、駿河台下の交差点のところ、神田祭での御神輿が。
その後、扶桑事務所に行く。そして、漱石の本を3冊購入。


夏目漱石「門」(春陽堂明治44年1月1日初版、凾欠5000円
夏目漱石「それから」(春陽堂明治43年1月1日初版背欠、凾欠2000円
夏目漱石「明暗」(春陽堂大正6年4月20日8版凾欠痛800円
どうだの漱石三連発である。しかも二冊が初版。無論、写真の通りに状態はアレだけれども、漱石の美本をコレクトしようとは思っていないので十分である。ただ「それから」は好きな小説なので重版凾欠のもう少しキレイなのをいつか買いたいなあと。
その後、田村に向かうがギリギリ閉店後であった。久々に小宮山書店に入り、1冊。

矢頭保「Young Samurai」(ウェザヒル出版)1974年再版2000円
これは矢頭保の写真集「体道」(ウェザヒル出版)昭和41年刊の英語版。元は布装上製本だが、英訳はペーパーバック(英訳版にも上製本版があるとの情報も聞いたことがある)。おそらくデッドストック(新品同様が30冊近くあった。前は3000円くらいだったと思うのだが値下げしたのか)。15年くらい前、まだ矢頭保の写真集は安く買えた。10年くらい前から評価が上がり一気に古書価が高騰。「体道」「裸祭り」「OTOKO」の3冊の写真集があり、三島由紀夫が序文を書いたり被写体だったりしてそちら系で知られている。あれは2000年頃か、北海道の某古書展目録に丸山明宏宛三島献呈署名入「体道」が格安で出たことがあり、即申し込んだが品切れだったことがあったのを思い出す。その後雑誌などで特集されたりしてプロフィールなども明らかになってきている。この英訳版も、印刷製本すべて日本で行われていた。ウェザヒルとは、メレディス・ウェザビーの会社である。
写真右の原節子のレコードみたいなやつは、
THE SHELVIS「曽根賢短編作品集第1巻」(バドロール)限定500部
というやつで、レコードに模した装幀の冊子型短篇集。編集者の方から献呈していただいたもの。感謝です。

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