漁書日誌 3.0

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ぐろりや会

ぐろりや会展初日。注文品一点。夕方から向かう。で、通りがかり、山の上ホテルの火事。

といっても鎮火した後だったようだが、別館が燃えた由。今回は幸い全焼とかそこまで酷いものではなかったようだがあれが燃えてしまったら残念である。
で、それを横目に古書展へ。注文した雑誌「地下演劇」創刊号帯付は当たった。会場では他に買う物がなくこれのみ。

「地下演劇」創刊号帯付2000円
山下恒男「近代のまなざし」(現代書館)カバ帯1800円
山本光雄「アリストテレス」(岩波新書)150円
三島憲一ニーチェ」(岩波新書)200円
谷岡一郎「SFはこれを読め!」(ちくまプリマー新書)カバ帯300円
葦原邦子「夫 中原淳一」(平凡社ライブラリ)カバ200円
森川嘉一郎趣都の誕生増補版」(幻冬舎文庫)カバ帯300円
「近代のまなざし」は田村の列びの古書店で。あとはモールにて購入。
それはそうと、寺山修司のやっていた演劇実験室◎天井桟敷で出していた雑誌「地下演劇」は、実はもうとっくに全部揃えたが(それでも全部揃えるのに10年はかかった)、創刊号にのみ帯があることはとうに知っていた(だがお店で見ると大体1万円近くして手が出なかった)。これでようやく完全か。あと劇団駒場が編集した4号も筒凾の他に附録で新聞がついて完本。中身も充実していて分厚い5号とか6号とかは実はけっこうよく見かけるのだが、後期の方があまり見かけないかもしれない。
寺山があれこれとやった実験演劇とかを、キチンと跡づけて見ていくには必須の資料だと思う。「寺山修司演劇論集」(国文社)のは70年代中盤からのもので(寺山の著作全体にいえる難点は、どれも初出が明記されていないこと)、60年代のものとは微妙に異なると思う。ここいらへんをキチンと実証的に検証している論文ってあんまり見ないのだよなあ。