漁書日誌 3.0

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下町展

下町展初日。とくに注文品はない。
17時半前に会場到着。ザッとひとまわりして、気づくと45分くらい。

針生一郎「戦後美術盛衰史」(東京書籍)カバ帯210円
ワイルド/本間久雄訳「獄中記」(新潮社)明治45年7月10日初版カバ欠300円
金欠で苦しいというのもあり、これだけ。というか「獄中記」はそういえば既に持っていた。最初きったないボロボロの初版を持っていて、次にカバー付きの綺麗な再版を入手し、だからこれで三冊か。そんなにいらないが、売れるようなもんでもなし。まあ文庫サイズなのでよしとするか。今日はその後のスケジュールがあったので、チラリと東京堂の署名本コーナーを見て神保町から退散。
話は変わるが、昨日、図書館で復刻版の雑誌「ザンボア」の大正元年12月号を見てきた。木村荘太により、大貫晶川の日記復刻が「晶川日記抄」なるタイトルで掲載されているのである。二十六歳で丹毒で死んだという晶川の日記には、二カ所ほど谷崎が出てきて、晶川としては親友として大事な存在だったようである(確か谷崎「亡友」のモデルだった筈)。ところで、晶川が亡くなった後、確か遺稿集が出されたようなことを、以前どこかで聞いたことがあるようなのだが、どういうタイトルでどんなものなのか、わからない。情報をお持ちの方お教え下さい。
今日は帰宅すると、五反田遊古会の目録が。現在、なぜか還付金が入らず(なにか問題あったのだろうか、何も通知もない)、もうかなりのお寒い金欠戒厳令なのだが、注文したい本がいくつか・・・。(獄中記のバックは全回の日記に記した丸尾展のDM)。