漁書日誌 3.0

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木曜と金曜の古書

まずは昨日最寄りの繁華街にある古書店にふらりと立ち寄って、購入してしまったもの。

三宅周太郎文楽の研究」(岩波文庫)300円
岩田準一「本朝男色考・男色文献書志」(原書房)カバ2300円
大松博文「おれについてこい!」(講談社)昭和39年4月20日37刷カバ帯200円
いやー岩田準一のこの合本、発売当時定価が高いので古書で安くと思っていたもの。何故だかわからないけれども、ネット古書店なんかだと篦棒なプレミアつけたりしていて、ひねりすぎでしょう。新たな解説とか付いているわけでもなんでもなく、アレなら元本二冊探して買った方が安そう。どこかがふっかけた価格付けて、それを検索して自分の所もそういう値段にした、というのくさい。いわゆる、右へならえ幽霊相場、である。それと大松のは当時ベストセラーになったやつ。これ元表紙だと思う。ハナ肇が大松監督に扮した映画化作品もいつだったか見た覚えがある。お次は、目録注文とかオークションのもので今日届いたもの。

酒井泰斗他編「概念分析の社会学」(ナカニシヤ出版)カバ帯2000円
島崎藤村若菜集」(春陽堂明治35年10月7日7版(初版は30年8月29日)少痛+島崎藤村「落梅集」(筑摩選書)昭和24年1月10日の二冊合わせて2500円
「概念分析の社会学」はネット古書店での注文。この間教えて貰った本で、お勉強用である。で、「若菜集」。特に藤村好きというわけでもないが、まあ明治の浪漫派の代表的なところだし、重版で安ければということで。よくわからないがセット価格だった。

「weekly平凡パンチ」(68.11.11)1400円
これはネットオークションで落札したもの。いや、この号は前々から欲しかったのですよ。平パンの場合、表紙の大橋歩のイラストさえ頭に入れておけば、探すときも楽。この号は、「花やかな色彩+男の覚悟=軍服」というグラビア特集。折り込みのカラー頁もついてぜんぶ楯の会の写真がズラリと構成。三島の「軍服を着る覚悟」という文章もあり、楯の会の制服のデザインに関する細かい解説が出ていて、入会希望者連絡用の電話番号も記されている。当時、この平パン見た読者からガンガン電話があった由。それで選抜された後に面接があり、何人か入会したのだと聞いたことがある。平パンには、三島演出のフォトストーリーとか、グラビアにそういうのがたまにあるので見逃せない。
ということで金欠。本当は今日、趣味展があったのだが、国会図書館に閉じこもって調べモノしていたら時間を過ぎてしまって行けなかった。だが明日もいくまい。お金ないし。