漁書日誌 3.0

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雨の土曜

昼くらいから雨。今日はまず先日行けなかった太田記念美術館で開催中の芳年展に赴く。雨だからすいているだろうと思いきやかなり混雑。英名二十八衆句ほか連作モノ、新聞錦絵など。図録は2500円。欲しかったが、この後を考えて断念。それから雨の中を北参道まで歩いて、千駄ヶ谷のギャルリー・リフレまで。ここで開催中の斎藤征利写真展「劇団浪曼劇場(1968-1972)の記憶」を見る。数千枚の写真から選び抜かれた舞台写真など展示。三島作品以外にも、シアトリカル路線の「皇女フェドラ」やら「リュイ・ブラス」、松浦路線の「ヴァージニア・ウルフなんてこわくない」他、「サロメ」なども含めて白黒舞台写真の数々。


その後土砂降りの様相を呈してきたなかを駅まで駆け足。神保町に向かう。神保町ではまず田村書店に向かい前々から目をつけていた「詩画論」を購入、それから扶桑事務所に行って藤村を購入。

デュボス「詩画論I,II」(玉川大学出版部)カバ揃4900円
当津武彦編「美の変貌」(世界書院)ビニカバ凾438円

島崎藤村「微風」(新潮社)大正2年4月18日初版背痛2800円
「美の変貌」はネット古書で先に注文しており帰宅したら届いていたもの。デュボスはようやく入手。「微風」はこのシリーズみんなそうだが、背が読み込まれてU字型に癖がついており、なおかつ背表紙に罅が入っているが、それでも悪くない状態だと思う。ご存じ「破戒」以来、「春」「家」と緑蔭叢書として藤村は自作を自費出版してきたわけだが、この緑蔭叢書第四編「微風」からは版元新潮社になって刊行されている。これは短篇集。

それからこれが、先日ああだこうだで赴けず無念にも入手出来なかった愛書会350回記念特製ボールペン。本日、お世話になっている古書仲間の方から頂戴する。感謝。