漁書日誌 3.0

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まど展のあと

土曜日、扶桑書房に立ち寄る。

中央公論」大正5年3月号2500円
太宰治「千代女」(筑摩書房昭和16年8月25日初版カバ欠1800円
上記二点を購入。「中央公論」は、谷崎潤一郎「恐怖時代」初出。当該作のために発禁である。発禁といっても、そんなに無いという印象はない。しかしまあやはり日露後から大正一桁の「中央公論」は欲しいところがあれこれとある。
それから家に届いていた同人会目録の注文品と、地元の古書店での購入品。

村上浪六「煩悶病院」(嵩山堂)明治45年7月18日再版4500円
貫成人「経験の構造」(勁草書房)カバ帯2100円
「煩悶病院」は失敗した。これには後編として続編が刊行されているのである。テクスト自体は、実は既に「浪六全集」版で入手していたのであるが、目録にひょいと出ていたのでひょいと注文してしまったのである。ちょうど藤村操から数年経過して、世にはびこる煩悶病!を面白おかしく描いたものとして前々から欲しかったのだ。でもまあ続編だけ転がっているなんてことはまずないだろうなあ。